中山金杯2020 追い切り情報
中山金杯2020 追い切り情報
1月6日(日)中山芝2000m
カデナ 追い切り評価:B
1.この馬の追い切り傾向
普段は栗東坂路を中心に追われており、一週前追い切りと最終追い切りは強めの調教が行われています。
乗り込み量は少なく、毎回5本程度の調教です。
攻め動くタイプの馬ではなく、攻めの調教で栗東坂路4F53秒台となっています。
ラストは遅くなる傾向がありますが、終い12秒台の時計が出ていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
近走は復調気配で、成績も安定してきています。
入念に調整された今走も万全に仕上がれば軽視禁物ですよ。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:天皇賞秋(13着)
10/17 栗坂良 強め
56.3 39.7 25.4 12.4
今回の一週前追い切り:中山金杯
12/26 栗坂良 馬なり
53.5 38.2 24.7 12.4
一週前追い切りは鮫島克駿騎手が騎乗しての調教です。
今走は馬なり中心の調教ですが、動きは軽快で前走時よりも時計は優秀です。
ラストも失速していますが、終い12.4秒なら好感が持てます。
気配は良好で、最終追い切りの動きに期待したい。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:天皇賞秋(13着)
10/23 栗坂良 一杯
51.4 37.5 25.0 12.9
最終追い切りは藤岡佑介騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:中山金杯
1/2 栗坂良 一杯
53.0 38.0 24.8 12.8
今週はビッシリ追われましたが、意欲的な割には反応はイマイチです。
ラストも失速しており、折り合いがついていないのも気がかり。
前走と比べても全体時計は平凡で、今走は様子見したい一頭です。
クレッシェンドラヴ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
美浦南Wと美浦坂路を中心に乗り込まれ、馬なり調教のみで調整されることが多いです。
負荷をかける時は一週前追い切りと最終追い切りでビッシリ追われ、併せ馬で気合い付けをしています。
時計は4Fで52秒台の時計が出ていれば、順調な仕上がりと考えて良いでしょう。
近走はひとレースごとに力をつけていて、追われると抜群の伸び脚を見せています。
レース本番は調教通りの動きで好走しており、動きが反映される一週前追い切りと最終追い切りの動きは要チェックです。
このレースは福島記念の活躍馬が好走することが多いので、仕上がり万全なら押さえておきたい一頭です。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:福島記念(1着)
10/31 美南W良 強め
68.1 53.7 39.9 11.8 [8]
一杯に追われた古馬1勝のスズノアリュールと併せて、内を0.6秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは内田博幸騎手が騎乗しての調教です。
今回の一週前追い切り:中山金杯
12/25 美南W良 強め
65.9 51.7 38.0 12.2 [8]
今週はウッドチップコースで終い重点に追われる内容。
ひと追い毎に状態は良化しており、今週も追われてからの反応は抜群。
ラストは12.2秒の力強い伸び脚で、しっかり加速ラップを刻んだ調整ができています。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:福島記念(1着)
11/6 美南W良 一杯
67.3 52.4 39.6 12.6 [7]
強めに追われた古馬1勝のスズノアリュールと併せて、内を2.0秒追走して0.1秒遅れました。
今回の最終追い切り:中山金杯
1/2 美坂良 馬なり
62.2 45.5 29.4 14.3
先週強めに追われた分、今週は軽く流した程度の調整。
軽快なフットワークで、しっかり加速ラップを刻んだ調教ができています。
先週は鋭い動きで好時計を叩き出しており、仕上がりは万全と見て良いでしょう。
ザダル 追い切り評価: A
1.この馬の追い切り傾向
普段は馬なり中心の調教で、水曜追いはウッドチップコースで調整されることが多いです。
攻めの調教では併せ馬が多く、いつもはしっかり同入しているので併走馬に遅れを取るようなら注意が必要です。
折り合いはつかずラストで失速することもありますが、結果を残しているので特に心配はいりません。
乗り込み量は毎回6本程度で、4F52秒台の時計が出ていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
前々走のセントライト記念は、鋭い追い込みで初重賞でもしっかり3着を確保。
続く菊花賞では13着に敗れましたが、距離が長かったのも敗因の一つです。
今走は古馬相手にはなりますが、G3なら可能性は十分でしょう。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:菊花賞(13着)
10/9 美南W良 馬なり
83.5 68.6 54.1 40.1 12.9 [7]
馬なりに追われた古馬2勝のハルサカエと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
今回の一週前追い切り:中山金杯
12/25 美南W良 馬なり
65.7 51.2 37.5 12.2 [5]
強めに追われた古馬3勝のロジペルレストと併せて、内を0.6秒追走同入しました。
一週前追い切りはO.マーフィー騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は軽めの調整でしたが、行きっぷりは抜群で格下の併走馬をあっさり追走同入。
騎手騎乗とはいえ時計も優秀で、ラストは12.2秒の好時計を叩き出しています。
折り合いもスムーズで、仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:菊花賞(13着)
10/16 美南W良 馬なり
53.6 38.4 12.3 [7]
馬なりに追われた古馬2勝のハルサカエと併せて、内を0.2秒追走して0.1秒先着しました。
今回の最終追い切り:中山金杯
12/31 美南W稍 馬なり
84.3 68.5 52.6 38.1 12.4 [6]
馬なりに追われた古馬3勝のロジペルレストと併せて、内を0.6秒追走同入しました。
今週は馬なり調教でしたが、ウッドチップコースで長めにやれています。
全体時計は平凡でしたが、行きっぷりは抜群で、ラストも12.4秒の力強い伸び脚。
折り合いもスムーズで仕上がりは良好です。
トリオンフ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
普段は栗東坂路を中心に乗り込まれ、一週前追い切りに攻めの調整、最終追い切りに馬なり調教という形が多いです。
また、水曜追いは併せ馬で気合付けをすることが多く、併せ馬にしっかり同入、先着していれば仕上がりは良好と考えていいでしょう。
併走馬に遅れを取ることもありますが、しっかり結果は残していますし、大幅に遅れていない限りは問題なさそうですね。
攻め動くタイプの馬ではないので、時計よりも折り合い面に注目です。
加速ラップを刻んでいて、ラストも12秒台の鋭い伸び脚を見せていれば今走も楽しみな一頭です。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:チャレンジカップ(2着)
11/21 栗CW良 馬なり
80.9 64.2 50.1 37.0 12.5 [5]
強めに追われたオープン馬のヴァントシルムと併せて、外を0.8秒追走して0.1秒先着しました。
今回の一週前追い切り:中山金杯
12/26 栗坂良 一杯
51.9 37.3 24.4 12.2
馬なりに追われたオープン馬のアディラートと併せて、0.7秒追走して0.1秒遅れました。
一週前追い切りは三浦騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
12月10日から入念に調整され、一週前追い切りで11本目と乗り込み量は十分。
今週は坂路コースで意欲的に追われ、全体時計は51秒台の好時計を叩き出しています。
併走馬には遅れはしましたが、0.7秒追走してのもので特に心配はいりません。
折り合いもついていますし、追われた反応は抜群で仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:チャレンジカップ(2着)
11/27 栗坂良 一杯
53.3 38.6 25.2 12.6
一杯に追われた古馬2勝のケルティックソードと併せて、0.5秒追走して0.1秒遅れました。
最終追い切りは岩田康誠騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:中山金杯
1/2 栗坂良 強め
56.7 40.5 25.7 12.4
最終追い切りは畑端騎手が騎乗しての調教です。
今週は終い重点に追われ、ラストの伸びを確かめる程度。
時計は平凡でしたが、追われた反応は良好でラストは12.4秒の好時計をマーク。
2週連続で意欲的な調整ができていますし、乗り込み量も申し分なく、態勢は整ったと見て良いでしょう。
追い切り(調教のポイント)
坂路調教
坂道になっているコースで調教を行います。
レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。
①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。
坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。
坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。
この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。
この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。
坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。
特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。
この競馬場では、坂路調教馬が強いです。
ウッドチップ調教
ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。
木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。
基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。
①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。
坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、
坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。
同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。
しかし、それだけで判断するのは危険です。
1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。
単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。
プール調教
脚へ負担をかけず全身運動を行えます。
体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。
また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。
①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。
怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。
レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。
また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。
ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。
レース間近でのプールは要注意です。