中山記念2020 追い切り情報

中山記念2020 追い切り情報

 

中山記念2020 追い切り情報


3月1日(日)中山芝1800m

 

インディチャンプ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りにビッシリやって、最終追い切りは馬なりで調整することが多いです。
基本的に水曜追いは併せ馬で気合い付けをしていて、併走馬に遅れることもありますが、一週前追い切り、最終追い切りで全体時計51秒台の好時計を叩き出していれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
調教ではラストが遅くなる傾向はありますが、結果は出ているので特に心配はいらないでしょう。

昨年は最終追い切りで自己ベストを出した東京新聞杯を見事快勝。
幸先の良いスタートが切れましたし、続くマイラーズカップは4着に敗れるも前走の安田記念では抜群の末脚でG1初制覇。
休養明けも苦にしないタイプの馬で、今年も万全に仕上がれば一発目から期待したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:マイルチャンピオンシップ(1着)

11/6 栗坂良 馬なり
50.3 37.5 25.1 13.0

一杯に追われたオープン馬のサンライズノヴァと併せて、0.5秒追走して0.6秒先着しました。
一週前追い切りは福永騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:中山記念

2/19 栗坂良 馬なり
50.2 36.5 24.0 12.3

一週前追い切りは福永騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は軽めの調整でしたが、抜群の行きっぷりで自己ベストを更新。
失速ラップではありますが、全体時計50.2秒で終い12.3秒ならかなり優秀です。
昨年も自己ベストを更新した東京新聞杯では見事快勝しており、今年も楽しみですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:マイルチャンピオンシップ(1着)

11/13 栗坂良 一杯
52.9 38.6 24.6 12.2

国内レースでの前走追い切り情報です。
一杯に追われたオープン馬のアメリカズカップと併せて、0.1秒追走して1.0秒先着しました。
最終追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:中山記念

2/26 栗坂稍 強め
51.5 37.2 24.3 12.2

一杯に追われた古馬1勝のジョニーズララバイと併せて、0.3秒追走して0.4秒先着しました。
最終追い切りは福永騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われ、力強い伸び脚で併走馬を圧倒!
先週は自己ベストを叩き出し、今週もしっかり負荷がかけられた内容で、態勢は整ったと見て良いでしょう。
好走時と同じ様な感じですし、今走も馬体が締まれば楽しみな一頭です。

 


ウインブライト 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教で、時々一週前追い切り、最終追い切りに直線一杯の調教をしています。
比較的どちらか一方で、強めに追われている時の方が成績は良好です。
また、一週前追い切りと最終追い切りは併せ馬で調教を行うことが多いですが、普段は追走先着または追走同入しているため、併走馬に遅れるようなら注意が必要です。

海外遠征明けのレースとなりますが、3戦前も同様の形でオールカマーは敗れています。
直線では全く伸びておらず、距離が長かったのも敗因の一つ。
このレースは昨年制した舞台ですし、前々から目標とされていたので、万全の態勢なら押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:天皇賞秋(8着)

10/17 美南W良 一杯
81.4 66.4 52.3 38.4 12.1 [7]

国内レースの前走の一週前追い切り情報です。
馬なりに追われた古馬1勝のラーナアズーラと併せて、内を1.7秒追走同入しました。
一週前追い切りは松岡騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:中山記念

2/20 美南W良 一杯
78.8 64.1 51.2 38.8 12.4 [6]

一杯に追われた3歳未勝利のフジノヤマテソーロと併せて、外を3.7秒追走して0.3秒先着しました。
一週前追い切りはF.ミナリク騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われ、全体時計は78.8秒の猛時計。
追われた反応も抜群で、ラストは12.4秒の鋭い伸び脚を見せています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:天皇賞秋(8着)

10/23 美南W稍 一杯
66.5 51.1 37.5 12.2 [7]

国内レースの前走の最終追い切り情報です。
最終追い切りは松岡騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:中山記念

2/26 美南W重 馬なり
65.0 51.0 38.1 12.8 [7]

最終追い切りはF.ミナリク騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
一週前追い切りで意欲的に追われた分、今週は軽く流した程度の調整。
先週に続いて行きっぷりは抜群で、重馬場でも自己ベストを上回る好時計をマーク。
馬体も充実しており、仕上がりは万全です。
前走は8着に敗れましたが、得意の舞台でしっかり立て直された今走は押さえておきたい一頭です。

 


ダノンキングリー 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

水曜追いは併せ馬で調整することが多く、美南Wコースで入念に調整されています。
併せ馬では遅れることがなかったので、併走馬に遅れるようなら注意が必要ですね。
近走は一週前追い切りで一杯に追われ、最終追い切りに軽く流す調教でしっかり仕上げています。

一週前追い切りと最終追い切りの動きがそのまま本番でも反映されているので、追われた時の反応や折り合い面は要チェックですよ。
昨年は初古馬相手となった毎日王冠も2着アエロリットに1馬身以上の差をつけて圧勝。
前走のマイルCSでも5着に好走しており、力をつけている今走も展開次第では可能性十分でしょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:マイルチャンピオンシップ(5着)

11/6 美南W良 一杯
67.4 53.1 39.4 12.7 [8]

一杯に追われた古馬2勝のブレイブメジャーと併せて、内を0.6秒追走して0.4秒先着しました。

今回の一週前追い切り:中山記念

2/19 美南W良 一杯
65.2 51.4 37.9 11.7 [9]

馬なりに追われた古馬2勝のメッシーナと併せて、外を0.4秒追走同入しました。
いつも通りビッシリ追われましたが、今週は自己ベストを更新。
今まで以上に鋭い反応を見せており、ラストは11秒台の好時計をマーク。
折り合いもスムーズで、仕上がりは良好です。
間隔を空けて入念に調整された今走は、改めて期待したいですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:マイルチャンピオンシップ(5着)

11/13 美南P良 馬なり
64.6 49.9 36.6 11.6 [8]

馬なりに追われた古馬1勝のネイビーアッシュと併せて、内を1.2秒追走同入しました。

今回の最終追い切り:中山記念

2/26 美南W重 馬なり
53.1 37.5 12.2 [5]

先週ビッシリ追われた分、今週はサッと流した程度の調整。
軽快なフットワークで、ラストも12.2秒の好時計を叩き出しています。
全体時計も優秀ですし、折り合いのついた調整で態勢は整ったと見て良いでしょう。
休養明けは苦にしないタイプの馬ですし、間隔を空けて入念に調整された今走は改めて期待したい一頭です。

 


ペルシアンナイト 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りと最終追い切りにウッドチップコースで終い重点に追われています。
ラストは基本的に11秒台の好時計を叩き出す馬で、その動きが本番でも表れてくるため、一週前追い切りと最終追い切りの動きは要チェックですね。
また、この馬は叩き良化型の馬で、富士ステークス(5着)や中山記念(5着)など、休養明け一発目のレースでは3着以内に好走できていません。

直線を抜け出せば2018年の大阪杯のように鋭い脚を使える馬ですが、直線で不利を受けると崩れてしまうこともあるため、展開次第では注意が必要です。
近走はなかなか馬券に絡めていませんが、徐々に調子は上がってきています。
帰国後一発目というのが不安材料ではありますが、能力は高い馬なので展開次第では注意したい一頭です。掲示板内は安定して好走しているので、取捨選択が難しいですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:マイルチャンピオンシップ(3着)

11/6 栗CW良 一杯
80.5 65.3 51.5 38.8 12.1 [8]

国内レースの前走の一週前追い切り情報です。
一杯に追われた古馬2勝のトゥザフロンティアと併せて、内を0.6秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは水口騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:中山記念

2/20 栗CW良 一杯
82.5 67.4 52.2 37.9 11.5 [8]

一杯に追われた古馬3勝のシロニイと併せて、内を0.4秒追走して0.4秒先着しました。
一週前追い切りは池添騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
2週連続で意欲的に追われ、2週連続終い11.5秒の力強い伸びを見せています。
ひと追い毎に状態は良化しており、動きも軽快で仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:マイルチャンピオンシップ(3着)

11/13 栗CW良 馬なり
86.6 69.0 53.8 39.7 12.8 [7]

国内レースの前走の最終追い切り情報です。
一杯に追われた古馬1勝のコバルトブルーと併せて、内を0.4秒追走してクビ差先着しました。
最終追い切りはO.マーフィー騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:中山記念

2/26 栗CW稍 強め
84.5 66.8 52.1 38.5 11.7 [7]

一杯に追われた古馬2勝のコバルトブルーと併せて、内を0.5秒追走して0.7秒先着しました。
最終追い切りは池添騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は直線の伸びを確かめてる内容でしたが、反応は良好で終い11秒台の好時計をマーク。
全体時計はこの馬なりに平凡ですが、格下を大きく突き放す鋭い伸び脚で仕上がりは順調と見て良いでしょう。
乗り込み量も申し分なく、前走時と同様に軽視は禁物ですよ。

 


ラッキーライラック 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りと最終追い切りで強めに追われ、水曜日追いは併せ馬で調教されることが多いです。
最終追い切りよりも一週前追い切りの方で、好時計を叩き出してくるため、一週前追い切りの動きには注目ですよ。
また、攻めの調教ではいつも終い11秒台の好タイムを出しており、本番でもそのまま調教の動きが反映されている傾向があるため、強めに追われた時の反応も要チェックですね。

昨年はヴィクトリアマイルで4着に敗れましたが、秋は府中牝馬S3着、エリザベス女王杯1着、香港ヴァーズ2着と、国内外で活躍を見せています。
直線はしっかり伸びる馬で、敗れているレースでも比較的大崩れは少ないです。
休養明けは苦にしないタイプの馬ですし、今走も態勢が整えば楽しみな一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:エリザベス女王杯(1着)

10/30 栗CW稍 一杯
78.3 63.6 50.2 37.5 12.0 [5]

今回の一週前追い切り:中山記念

2/20 栗CW良 馬なり
99.8 83.2 67.6 52.8 39.0 11.8 [7]

強めに追われた古馬2勝のダンスディライトと併せて、外を追走して0.3秒先着しました。
今週はサッと流した程度の調整。
ラストは11.8秒の時計を出していますが、攻め動くタイプの馬なので、全体時計は平凡と言ったところでしょう。
ただ、折り合いはついていますし、状態は悪くなさそうですね。
最終追い切りの動きに期待です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:エリザベス女王杯(1着)

11/6 栗CW良 馬なり
82.2 67.1 52.6 38.5 12.3 [6]

国内レースの前走の最終追い切り情報です。
一杯に追われた古馬1勝のウレキサイトと併せて、内を0.5秒追走してクビ差先着しました。
最終追い切りはC.スミヨン騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:中山記念

2/26 栗CW稍 馬なり
81.7 66.4 51.6 37.7 12.3 [7]

一杯に追われた古馬2勝のダンスディライトと併せて、内を1.0秒追走して0.6秒先着しました。
最終追い切りはM.デムーロ騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週も軽めの調整でしたが、先週よりも動きは良化しています。
格下の併走馬にもあっさり先着し、攻め動くタイプとは言え全体時計も優秀です。
折り合いもついており、仕上がりは万全と見て良いでしょう。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

 

坂道になっているコースで調教を行います。

レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。

 

①注意すべき坂路調教について

坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。

坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。

坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。

この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。

この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。

②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断

日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。

坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。

特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。

この競馬場では、坂路調教馬が強いです。


ウッドチップ調教

 

ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。

木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。

基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。

 

①ウッドチップから坂路変更はNG!

通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。

坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、

坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。

②調教タイムだけでの判断はNG

ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。

同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。

しかし、それだけで判断するのは危険です。

1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。

単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。


プール調教

 

脚へ負担をかけず全身運動を行えます。

体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。

また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。

 

①プール調教馬は目的が重要

プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。

怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。

レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。

また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。

②コース追いの後のプール調整はどうか

放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。

ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。

レース間近でのプールは要注意です。