マーチステークス2020 追い切り情報

マーチステークス2020 追い切り情報

マーチステークス2020 追い切り情報


3月29日(土)中山ダート1800m

クリンチャー 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段はプール調教を併用し、併せ馬をせず単走で調整されています。
2週前追い切りか1週前追い切りから強めに追われ、最終追い切りも強めに追われることが多いです。
レース直前の動きは本番にも影響されるので、意欲的に追われる一週前追い切りや最終追い切りの動きは要チェックですよ。

折り合いスムーズで好時計を出すようなら、好調と考えて良いでしょう。
2018年の天皇賞春以降は不振が続きますが、前走はオープン戦とはいえダートで2着。
前走のレース内容を見るとダート適性はありそうで、重賞でどこまでやれるかと言ったとこでしょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:仁川ステークス(2着)

2/19 栗CW良 強め
81.7 65.3 50.5 37.0 12.2 [5]

一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:マーチステークス

3/18 栗CW良 一杯
82.0 66.3 52.0 38.2 12.3 [5]

普段通り一週前追い切りは意欲的な調整。
追われた反応は良好で、直線は12.3秒の好時計を叩き出しています。
攻め動くタイプの馬なので、全体時計はこの馬なりに平凡ですが、折り合いはスムーズで状態は良好です。
ひと追い毎に良化しており、最終追い切りで仕上がれば楽しみですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:仁川ステークス(2着)

2/26 栗坂稍 馬なり
53.5 39.0 25.7 13.1

今回の最終追い切り:マーチステークス

3/25 栗坂良 一杯
53.2 38.9 25.7 12.8

一戦叩いた効果か、調教の動きは良化しています。
今週もビッシリ追われると、力強い伸び脚で前走を上回る好時計をマーク。
しっかり加速ラップを刻んでいるのも好感が持てます。
坂路で入念に乗り込まれ、仕上がりは万全と見て良いでしょう。

 


スワーヴアラミス 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

攻め駆けするタイプの馬で、攻めの調教では好時計を出しています。
そのため、単純な時計だけで判断するのは注意が必要です。
水曜追いは基本的に併せ馬で気合い付けをしており、格下に遅れを取っていなければ問題ないでしょう。

格上の併走馬を相手にしっかり先着しているようなら、押さえておきたい一頭です。
折り合いのついた調教ができていて、さらに優秀な時計を出していれば仕上がりは良好と見て良いでしょう。
前走は2着でしたが後続に5馬身差をつけており、初重賞の今走も引き続き好調なら軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:アルデバランステークス(2着)

1/29 栗CW重 一杯
80.7 65.8 50.8 37.3 12.0 [5]

馬なりに追われた古馬3勝のカリボールと併せて、外を2.2秒追走同入しました。
一週前追い切りは藤岡康太騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:マーチステークス

3/18 栗CW良 馬なり
81.6 66.7 53.0 38.7 12.4 [5]

一杯に追われた3歳オープンのヤウガウと併せて、外をクビ差先着しました。
一週前追い切りは、藤岡康太騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週はサッと流した程度の調整ですが、抜群の行きっぷりでラストも12.4秒の鋭い伸び脚。
折り合いもついており、全体時計もかなり優秀です。
今週で10本目と乗り込み量も申し分なく、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:アルデバランステークス(2着)

2/5 栗CW良 一杯
83.7 66.1 51.4 37.3 11.9 [6]

一杯に追われた3歳オープンのサトノゴールドと併せて、外を同入しました。
最終追い切りは藤岡康太騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:マーチステークス

3/25 栗坂良 強め
54.5 40.3 26.2 12.8

最終追い切りは藤岡康太騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は直線の伸びを確かめる内容でしたが、思ったよりも伸びはイマイチ。
また、折り合いはついていますが、全体時計は平凡です。
本格化して動きは良くなっているものの、今週の動きを見る限りだと過信禁物ですね。

 


タイムフライヤー 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

一週前追い切りと最終追い切りに、騎手騎乗で併せ馬をすることが多いです。
攻め動くタイプの馬で、毎回時計は優秀な数字を叩き出しています。
そのため、時計で判断するのは注意が必要ですよ。

近走はダートに転向して、3戦目で武蔵野ステークスを2着。
続くチャンピオンズCは8着に敗れたものの、前走のフェブラリーSでは抜群の動きで5着に好走しています。
ひと叩きした上積みが見込め、相手関係も楽になる今走は、改めて期待したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:フェブラリーステークス(5着)

2/12 栗CW良 強め
82.8 66.6 51.7 37.7 12.0 [8]

一杯に追われた古馬2勝のレッドシルヴァーナと併せて、内を0.7秒追走して1.5秒先着しました。
一週前追い切りはS.フォーリー騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:マーチステークス

3/18 栗CW良 一杯
79.1 63.2 49.3 36.4 11.9 [6]

一週前追い切りは鮫島良太騎手が騎乗しての調教です。
今週はビッシリ追われると、抜群の反応で自己ベストに近い時計をマーク。
攻め動くタイプの馬ではありますが、全体時計79.1秒は優秀です。
直線も11秒台の力強い伸び脚を見せており、加速ラップを刻んでいるもの好感が持てます。
前走よりもさらに良い動きで、引き続き気配は良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:フェブラリーステークス(5着)

2/19 栗P良 一杯
75.3 61.5 48.6 36.6 12.0 [8]

一杯に追われた古馬1勝のハギノアグレッシブと併せて、内を0.5秒追走して1.0秒先着しました。
最終追い切りはS.フォーリー騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:マーチステークス

3/24 栗坂良 馬なり
51.9 37.8 24.6 12.5

先週ビッシリ追われた分、今週は軽く流した程度の調整。
それでも行きっぷりは抜群で、馬なりで自己ベストに近い好時計を叩き出しています。
ラストは失速したものの、先週に続いて力強い動きを見せており、態勢は整ったと見て良いでしょう。
ひと叩きして上積みが見込める今走は楽しみですね。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。