京都新聞杯2020 追い切り情報

京都新聞杯2020 追い切り情報

京都新聞杯2020 追い切り情報

5月9日(土)京都芝2200m

アドマイヤビルゴ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

今走で3戦目のため、過去2戦の傾向を見ていきたいと思います。
栗東坂路で入念に乗り込まれ、一週前追い切りで強め、最終追い切りで軽めに追われることが多いです。
水曜追いは併せ馬が多く、新馬戦時から格上と併せて先着しています。

いつも折り合いはスムーズで、今走もしっかり加速ラップを刻んでいれば仕上がりは順調と考えていいでしょう。
前走の若葉Sでは、走破時計も優秀で、上がりは33.6秒の猛時計。
2戦目で大きく成長し、3戦目で更に上積みが見込める今走も期待したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:アーリントンカップ(2着)

3/12 栗P良 強め
80.1 64.5 50.3 37.1 11.4 [9]

一杯に追われた古馬オープンのユーキャンスマイルと併せて、外を1.4秒先行して0.1秒先着しました。

今回の一週前追い切り:京都新聞杯

4/30 栗CW良 一杯
83.9 67.1 51.6 37.6 11.5 [8]

一杯に追われた古馬3勝のノーブルカリナンと併せて、内を0.9秒追走して0.3秒先着しました。
一週前追い切りは藤岡康太騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は一杯に追われると抜群の反応で、併走馬をあっさり圧倒!
前走よりも更に動きが良くなっており、2週連続で終い11秒台の好時計を叩き出しているのも好感が持てます。
折り合いのついた調教で、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:アーリントンカップ(2着)

3/18 栗坂良 馬なり
55.8 40.7 26.0 12.6

今回の最終追い切り:京都新聞杯

5/6 栗坂良 馬なり
56.0 40.4 26.1 12.7

先週ビッシリ追われた分、今週は軽めの調整。
引き続き動きは軽快で、直線も12.7秒の鋭い伸びを見せています。
折り合いもついており、態勢は整ったと見ていいでしょう。
2戦叩いて更に成長を感じますし、初重賞でも楽しみな一頭です。

 


ファルコニア 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路を中心に乗り込まれ、一週前追い切りは栗東CWで追われることが多いです。
馬なり中心ではありますが、毎回乗り込み量は十分です。
また、プール調教を併用していますが、特に心配はいりません。

一週前追い切りは併せ馬で気合付けを行うことが多く、騎手騎乗で実戦を意識した調整が施されています。
動きはオープン馬相手にも劣らず、好時計なら仕上がりは順調と見ていいでしょう。
前走は出遅れで直線も伸びず4着に敗れましたが、得意の京都で改めて期待したいですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:スプリングステークス(4着)

3/11 栗CW不 馬なり
85.0 68.3 52.8 38.8 11.8 [8]

強めに追われた古馬オープンのトーセンカンビーナと併せて、内を0.3秒追走同入しました。
一週前追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:京都新聞杯

4/29 栗CW良 馬なり
83.3 67.2 51.7 37.3 11.7 [9]

馬なりに追われた古馬オープンのエアウィンザーと併せて、外を0.9秒先行して0.2秒先着しました。
普段通り今週は馬なり調整でしたが、抜群の行きっぷりで自己ベストに近い好時計をマーク。
ラストも11.7秒の力強い伸び脚で、古馬オープンの併走馬にしっかり先着しています。
折り合いもついており、仕上がりは順調と見ていいでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:スプリングステークス(4着)

3/18 栗坂良 馬なり
54.1 38.0 24.6 12.3

今回の最終追い切り:京都新聞杯

5/6 栗坂良 馬なり
53.9 38.4 24.4 12.2

一杯に追われた3歳未勝利のガラスノヒトミと併せて、0.4秒追走して0.4秒先着しました。
今週も馬なり調整でしたが、軽快なフットワークで直線も力強い伸びを見せています。
折り合いはスムーズで、前走時よりも速い時計をマーク。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは万全です。
前走は出遅れで4着に敗れましたが、スタートが五分なら改めて期待したい一頭です。

 


マンオブスピリット 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東CWで乗り込まれ、水曜追いは併せ馬で気合付けを行うことが多いです。
一週前追い切りと最終追い切りは騎手騎乗で、実戦を意識した調整が行われています。
最終追い切りは軽めの調整が多いですが、折り合いがついて直線12秒前後の時計なら仕上がりは順調と考えていいでしょう。

新馬戦では5着に敗れましたが、2戦目は青葉賞出走のフライライクバードに1馬身以上差をつけて圧勝。
血統面で見ても能力とスタミナはある馬で、距離延長は心配いりません。
ひと追い毎に力をつけており、上積みが見込める今走も軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:つばき賞(1着)

2/12 栗CW良 一杯
84.1 68.2 52.6 38.5 12.3 [8]

一杯に追われた3歳未勝利のラズルダズルと併せて、内を1.0秒追走してクビ差先着しました。
一週前追い切りは団野騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:京都新聞杯

4/29 栗CW良 一杯
80.2 64.7 51.0 37.5 11.9 [7]

一週前追い切りは北村友一騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
ひと追い毎に状態は良化し、今週はビッシリ追われると80.2秒の猛時計をマーク。
自己ベストを約2秒も更新し、直線は11秒台の力強い伸びを見せています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:つばき賞(1着)

2/19 栗CW良 馬なり
84.7 67.7 51.9 37.8 11.9 [8]

馬なりに追われた古馬3勝のヒンドゥタイムズと併せて、内を0.3秒追走同入しました。
最終追い切りはC.ルメール騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:京都新聞杯

5/6 栗CW良 一杯
86.1 69.4 53.6 39.0 11.9 [7]

馬なりに追われた3歳1勝のミレニアムクロスと併せて、内を0.7秒追走同入しました。
最終追い切りは北村友一騎手が騎乗しての調教です。
直線は11秒台の時計を出していますが、全体時計は平凡です。
ただ、折り合いはついていますし、先週は自己ベストを大きく更新。
乗り込み量も十分で、仕上がりは順調です。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。