共同通信杯2020 追い切り情報
共同通信杯2020 追い切り情報
2月16日(日)東京芝1800m
マイラプソディ 追い切り評価:B+
1.この馬の追い切り傾向
基本的に水曜追いは栗東CWで併せ馬。
意欲的に調整され、実戦を意識した調教が行われています。
特に、レース本番に近い一週前追い切りの動きは要チェックですよ。
時計は出る馬で強めに追われて、終い12秒前半の時計が出ていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
併走馬には遅れることは少なく、差を縮められてもしっかり同入はしています。
そのため、一週前追い切りや最終追い切りで併走馬に遅れるようなら注意が必要ですよ。折り合いもついてラストも伸びていれば仕上がりは良好です。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:京都2歳ステークス(1着)
11/13 栗CW良 強め
84.1 68.0 52.7 38.4 12.0 [6]
強めに追われたオープン馬のトリコロールブルーと併せて、内を0.3秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは武豊騎手が騎乗しての調教です。
今回の一週前追い切り:共同通信杯
2/5 栗CW良 強め
97.9 81.8 65.7 50.3 36.5 11.9 [6]
一杯に追われた3歳未勝利のアイワナトラストと併せて、外を追走して1.5秒先着しました。
一週前追い切りは武豊騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は長めに調整され、6F81秒台の好時計をマーク。
2週前追い切りは馬なり調教で自己ベストを更新しており、前走よりも更にパワーアップしています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:京都2歳ステークス(1着)
11/20 栗CW良 一杯
84.7 68.5 53.3 39.0 12.3 [3]
今回の最終追い切り:共同通信杯
2/12 栗坂良 強め
50.6 37.4 25.1 12.9
先週に続いて今週も負荷をかけた調整。
行きっぷりは抜群で、全体時計は自己ベストを約4秒縮める好時計。
ただ、強めに追われた割に直線の反応はイマイチで、最後は失速しています。
その点は気になりますが、全体時計が速かったのでマズマズの内容といったところでしょう。
一週前追い切りは絶好の動きを見せていましたし、仕上がりは良好と考えて良いでしょう。
ダーリントンホール 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
馬なりで調整されるが多く、負荷をかけるときは最終追い切りで終い重点に追われる程度。
そのため、速い時計は出ませんが、終い12秒台の時計が出ていれば問題ないでしょう。
普段は水曜日に併せ馬で気合付けをしており、しっかり先着して好時計なら仕上がりは良好です。
特に、強めに追われる最終追い切りの動きは要チェックですよ。
前々走のG3札幌2歳ステークスでは、勝負どころで詰まったにも関わらず3着に好走。
能力は高い馬なので、態勢が整えば軽視禁物ですよ。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:葉牡丹賞(3着)
11/20 美南W良 馬なり
90.3 74.2 58.1 42.6 12.5 [4]
今回の一週前追い切り:共同通信杯
2/5 美南W良 馬なり
67.5 53.1 39.5 12.6 [3]
強めに追われた古馬2勝のヴァンクールシルクと併せて、外を0.4秒先着しました。
2週前追い切りに強めに追われた分、今週は軽めの調整。
それでも行きっぷりは抜群で、ラストは12秒台の好時計をマーク。
軽快なフットワークで併走馬を圧倒し、仕上がりは順調です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:葉牡丹賞(3着)
11/27 美南W稍 一杯
68.1 52.9 38.7 12.0 [3]
一杯に追われたオープン馬のゴールデンブレイヴと併せて、内を0.6秒追走して0.2秒先着しました。
最終追い切りはW.ビュイック騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:共同通信杯
2/12 美南W良 馬なり
67.1 52.5 38.2 12.0 [4]
馬なりに追われた古馬3勝のフレッチアと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
最終追い切りはC.ルメール騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週も軽めの調整でしたが、先週と同様に前走時の時計を上回る好時計。
休養を挟んで更に上積みが見込めます。
ラストも鋭い伸び脚で、折り合いもついており、仕上がりは万全と見て良いでしょう。
フィリオアレグロ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
今走が2戦目となるので、新馬戦の追い切り内容を見ていきましょう。
基本的に水曜・木曜追いは併せ馬で気合付け。
強めに追われる事が多く、ラストは12秒台の時計を出しています。
前走時は格上と併せて、劣ることなく走れています。
折り合いもついているので、今走も加速ラップかは見ておいた方が良いでしょう。
前走は2着馬との競り合いを制した形ですが、3着馬には6馬身差の圧勝。一戦使った今走も楽しみですね。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:2歳新馬(1着)
10/10 美南W良 一杯
68.4 53.3 38.4 12.4 [7]
馬なりに追われた古馬2勝のアヴィオールと併せて、外を0.2秒先行同入しました。
今回の一週前追い切り:共同通信杯
2/6 美南W良 強め
67.0 52.6 38.9 12.5 [5]
一週前追い切りはM.デムーロ騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われましたが、反応は抜群で終い12.5秒の好時計をマーク。
全体時計も自己ベストを更新し、前走時よりも上積みが見込めます。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:2歳新馬(1着)
10/16 美南W良 馬なり
67.4 51.0 37.7 12.0 [8]
強めに追われたオープン馬のキャンベルジュニアと併せて、外を0.2秒先行して0.2秒先着しました。
今回の最終追い切り:共同通信杯
2/13 美南W稍 馬なり
55.1 39.8 12.2 [6]
先週強めに追われた分、今週はサッと流した程度。
それでも手応えは抜群で、余裕残しで併走馬を突き放しています。
時計の割に力強い伸び脚で、仕上がりは万全と見て良いでしょう。
追い切り(調教のポイント)
坂路調教
坂道になっているコースで調教を行います。
レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。
①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。
坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。
坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。
この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。
この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。
坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。
特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。
この競馬場では、坂路調教馬が強いです。
ウッドチップ調教
ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。
木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。
基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。
①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。
坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、
坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。
同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。
しかし、それだけで判断するのは危険です。
1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。
単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。
プール調教
脚へ負担をかけず全身運動を行えます。
体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。
また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。
①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。
怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。
レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。
また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。
ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。
レース間近でのプールは要注意です。