弥生賞2020 追い切り情報
弥生賞2020 追い切り情報
3月8日(日)中山芝2000m
オーソリティ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
追い切りは水曜日と日曜日に行われることが多く、基本的には全部併せ馬で調整されています。
レース直前は強めに追われており、2週前追い切りからの動きは注目ですよ。
特に、最終追い切りは終い重点に追われ、ラスト1Fの反応が良ければ本番も軽視禁物です。
また、併せ馬では過去レースでも遅れることはなく、併走馬に遅れるようなら注意が必要です。
芙蓉ステークスはノーステッキで後続を突き放す圧勝。
続くホープフルSでは、不完全燃焼とはいえ5着に好走しています。入念に乗り込まれた今走も仕上がり万全なら楽しみな一頭です。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:ホープフルステークス(1着)
12/18 美南W稍 不明
キリ
一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
古馬オープンのワイルドカードと併せて、内を同入しました。
今回の一週前追い切り:弥生賞
2/26 美南W重 一杯
67.1 52.1 38.1 11.9 [4]
強めに追われた古馬3勝のモンテグロッソと併せて、内を0.4秒追走して0.2秒先着しました。
今週は直線一杯に追われ、終い11.9秒の好時計をマーク。
追われてからの反応は抜群で、全体時計も自己ベストを大きく更新しています。
併走馬にもしっかり先着していますし、折り合いのついた調整で仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:ホープフルステークス(1着)
12/25 美南W良 馬なり
67.9 52.6 38.6 12.4 [4]
強めに追われた古馬オープンのゴールデンブレイヴと併せて、内を0.5秒追走して0.1秒先着しました。
最終追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:弥生賞
3/4 美南W良 強め
67.8 51.8 38.0 12.1 [3]
強めに追われた古馬オープンのランガディアと併せて、内を0.4秒追走して0.4秒先着しました。
先週に続いて今週も直線の伸びを確かめる内容で、ラストは12.1秒と鋭い反応を見せています。
全体時計も自己ベストを0.1秒更新し、前走時以上に良い動きです。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは万全と見て良いでしょう。
前走は5着に敗れましたが、上積みも見込める今走は改めて期待です。
ブラックホール 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
水曜追いは基本的に併せ馬。
格下相手でも先行して追いつかれていたり、遅れを取ることも多いですが、結果を残しているので遅れは気にしなくても良さそうです。
攻め動くタイプの馬ではないので時計も平凡ですが、折り合いがついていれば心配はいらないでしょう。
調教でもいつも直線の伸びは鋭く、ラストは12秒台の時計を出しています。
この馬の傾向としては、折り合い面とラストの伸び脚に注目ですね。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:ホープフルステークス(9着)
12/18 美南W稍 不明
キリ
古馬3勝のレノーアと併せて、内を同入しました。
一週前追い切りは石川裕紀人騎手が騎乗しての調教です。
今回の一週前追い切り:弥生賞
2/26 美南W重 一杯
66.1 50.1 36.7 11.8 [4]
一杯に追われた3歳1勝のサペラヴィと併せて、内を0.4秒追走して0.1秒先着しました。
一週前追い切りは石川裕紀人騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
3週連続で意欲的に追われ、先週は全体時計65.8秒と自己ベストを更新する好時計をマーク。
今週は重馬場でも同様の時計叩き出しており、追われた反応は抜群で終い11.8秒の力強い伸び脚を見せています。
折り合いもスムーズで、仕上がりは順調です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:ホープフルステークス(9着)
12/25 美南W良 強め
66.0 51.5 38.4 12.2 [5]
馬なりに追われた古馬3勝のレノーアと併せて、内を0.6秒追走して0.1秒遅れました。
最終追い切りは石川裕紀人騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:弥生賞
3/4 美南W良 一杯
66.7 50.8 37.4 12.4 [5]
一杯に追われた3歳未勝利のキクと併せて、外を0.4秒追走して0.8秒先着しました。
先週に続いて最終追い切りも石川裕紀人騎手が騎乗しての調教です。
今週もビッシリ負荷が掛けられており、全体時計は66秒台の好時計をマーク。
引き続き追われた反応は良好で、ラストも12.4秒の力強い伸び脚を見せています。
格下の併走馬も大きく突き放す動きで、態勢は整ったと見て良いでしょう。
ワーケア 追い切り評価:B+
1.この馬の追い切り傾向
普段は日曜日に美浦坂路、水曜日に美浦南Wで調整されています。
馬なり中心の調教ですが、水曜追いは併せ馬で実戦を意識した内容。
格上相手でもしっかり追走同入しており、併せ馬に遅れていなければ問題はないでしょう。
攻め動くタイプではありませんが、ラスト1Fはいつも12秒台をマーク。
折り合いのついた調教で、直線もしっかり伸びていれば今走も軽視禁物ですよ。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:ホープフルステークス(3着)
12/18 美南W稍 不明
キリ
古馬3勝のオーヴァーライトと併せて、内を同入しました。
一週前追い切りは嶋田騎手が騎乗しての調教です。
今回の一週前追い切り:弥生賞
2/26 美南W重 馬なり
65.8 50.7 37.3 12.6 [6]
馬なりに追われた3歳オープン馬のマルターズディオサと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
一週前追い切りは嶋田騎手が騎乗しての調教です。
今週は軽めに流した程度の調整ですが、行きっぷりは抜群で全体時計はかなり優秀です。
直線は失速していますが、終い12.6秒の伸び脚なら問題ないでしょう。
最終追い切りの動きに期待です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:ホープフルステークス(3着)
12/25 美南W良 馬なり
65.8 51.4 37.7 11.9 [7]
馬なりに追われた新馬のフォアシュピールと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
最終追い切りは嶋田騎手が騎乗しての調教です。
今回の最終追い切り:弥生賞
3/4 美南W良 強め
65.4 51.4 37.9 12.6 [6]
馬なりに追われた3歳1勝のフォアシュピールと併せて、内を0.6秒追走して0.1秒遅れました。
最終追い切りはC.ルメール騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われ、前走時を上回る好時計をマーク。
しっかり加速ラップも刻んでおり、追われた反応も良好です。
ただ、格下相手に遅れを取ったのは気がかりで、今まで遅れをとっていないだけに注意したい一頭です。
サトノフラッグ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
普段は美浦坂路を中心に乗り込まれ、毎回併せ馬で気合付けが行われています。
プール調教を併用していますが、まだ若いので特に心配はいらないでしょう。
併走馬には追走同入が多く、遅れを取るようなら注意が必要ですね。
時計は4F52秒台が出ていれば、好調と考えて良いでしょう。
レースは上手な馬で、上積みが見込めれば昇級戦でも楽しみな一頭です。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:3歳1勝クラス(1着)
12/25 美坂良 馬なり
53.9 39.2 25.5 12.6
馬なりに追われた2歳未勝利のスペースシップと併せて、0.4秒追走同入しました。
今回の一週前追い切り:弥生賞
2/26 美南W重 馬なり
66.2 51.9 38.4 12.2 [3]
強めに追われた古馬2勝のオウケンスターダムと併せて、内を0.8秒追走して0.2秒先着しました。
普段通りプール調教を併用しながら、一週前追い切りで7本目の調整。
今週はウッドチップコースで調教でしたが、重馬場でも抜群の行きっぷりで4F51秒台の好時計を馬なりでマーク。
折り合いもついており、仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:3歳1勝クラス(1着)
12/31 美坂稍 強め
52.0 38.3 25.3 12.7
馬なりに追われた3歳未勝利のサトノワールドと併せて、0.4秒追走同入しました。
今回の最終追い切り:弥生賞
3/4 美坂稍 馬なり
51.3 37.3 24.3 12.2
強めに追われた古馬1勝のドリームインパクトと併せて、0.4秒追走同入しました。
今週も馬なり調教でしたが、先週以上に良い動きで自己ベストを大きく更新。
ラストは遅くなりましたが、12.2秒の鋭い伸び脚で併走馬を圧倒。
馬体も充実しておりますし、乗り込み量も十分で態勢は整ったと見て良いでしょう。
追い切り(調教のポイント)
坂路調教
坂道になっているコースで調教を行います。
レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。
①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。
坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。
坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。
この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。
この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。
坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。
特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。
この競馬場では、坂路調教馬が強いです。
ウッドチップ調教
ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。
木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。
基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。
①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。
坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、
坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。
同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。
しかし、それだけで判断するのは危険です。
1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。
単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。
プール調教
脚へ負担をかけず全身運動を行えます。
体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。
また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。
①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。
怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。
レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。
また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。
ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。
レース間近でのプールは要注意です。