スプリングカップ2020 追い切り情報

スプリングカップ2020 追い切り情報

スプリングカップ2020 追い切り情報


5月16日(土)東京芝1400m

タワーオブロンドン 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段の調教は美浦坂路コースで馬なり主体の調教です。
一週前追い切りか最終追い切りに併せ馬で気合い付けをすることが多く、併走馬に遅れをとっていなければ問題はなさそうです。
仕上がりは毎レース良好ですし、一週前追い切りに折り合いもスムーズなら順調と考えていいでしょう。

休養明けでも一発目から走れる馬で、今走も軽快な動きをしていれば軽視禁物ですよ。
前走は伸びがイマイチで12着に敗れましたが、昨年はG1スプリンターズSで初G1制覇。
当レースは昨年制していますし、得意の舞台なら改めて期待したいです。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:高松宮記念(12着)

3/18 美南W良 馬なり
70.1 54.9 41.7 13.4 [6]

今回の一週前追い切り:スプリングカップ

5/6 美南W稍 馬なり
81.1 65.2 51.5 38.5 12.9 [7]

一週前追い切りは北村宏司騎手が騎乗しての調教です。
攻め動くタイプの馬ではありますが、軽快なフットワークで全体時計は81.1秒の好時計をマーク。
ただ、ラストで失速しているのは気がかりですね。
最終追い切りの動きに期待したいです。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:高松宮記念(12着)

3/25 美南W良 馬なり
67.6 53.0 39.5 12.6 [8]

今回の最終追い切り:スプリングカップ

5/13 美南W良 馬なり
キリ 12.1

馬なりに追われた古馬オープンのライラックカラーと併せて、外を同入しました。
最終追い切りは北村宏司騎手が騎乗しての調教です。
前半はキリで見えませんでしたが、直線は12.1秒の好時計をマーク。
過去の動きと比べても直線の伸びは優秀です。
先週も良い動きを見せていますし、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

 


ステルヴィオ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

たまに終い重点に追われることはありますが、基本的には馬なり中心の調教です。
一週前追い切りと最終追い切りは併せ馬で実戦を意識した調教をしていて、一週前追い切りで好時計を叩き出している時は、本番でも結果を残していることが多いです。
併走馬にも遅れず、加速ラップを刻んでいれば仕上がりは良好と考えて良いでしょう。

近走は不振が続きますが、2018年にはマイルCSを制しており、能力は決して低くない馬。
叩いて伸びるタイプなので、3戦目となる今走はもう少し期待したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:高松宮記念(9着)

3/18 美南W良 一杯
67.9 53.2 39.1 11.8 [5]

一杯に追われた古馬オープンのワイルドカードと併せて、内を0.4秒追走同入しました。

今回の一週前追い切り:スプリングカップ

5/6 美南W稍 馬なり
84.2 68.4 53.6 38.9 11.9 [3]

強めに追われた古馬3勝のレジェンドセラーと併せて、内を0.6秒追走して0.1秒先着しました。
今週は軽めの調教でしたが、抜群の行きっぷりで終い11.9秒の好時計を叩き出しています。
併走馬にも馬なりでしっかり先着し、折り合いもスムーズ。
力強いフットワークで、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:高松宮記念(9着)

3/25 美南W良 馬なり
70.1 53.7 39.0 12.6 [2]

馬なりに追われた古馬2勝のエスタジと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
最終追い切りは丸山騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:スプリングカップ

5/13 美南W良 馬なり
67.0 52.7 39.1 12.3 [4]

馬なりに追われた3歳1勝のフェルミスフィアと併せて、外を0.4秒追走同入しました。
最終追い切りは北村宏司騎手が騎乗しての調教です。
今週も軽めの調整でしたが、軽快なフットワークで併走馬にあっさり追走同入。
行きっぷりは抜群で、直線は12.3秒の好時計を叩き出しています。
折り合いもついており、仕上がりは万全です。

 


レッドアンシェル 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路と栗東CWで調整されており、一週前追い切りは栗東CWで実戦を意識した調整が多いです。
最終追い切りは栗東坂路で軽めに追われ、ここでも好時計を出すようなら本番も楽しみですよ。
追われた反応はいつも良好で、ウッドチップコースなら終い11秒台の時計が出ています。

折り合いもついて、併走馬にしっかり先着するようなら、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
前走は7ヶ月ぶりの出走でしたが、直線でフォーリー騎手が違和感を感じて最後流したため18着。
また休養を挟んで立て直された今走は、万全に態勢が整えば期待したいですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:シルクロードステークス(18着)

1/23 栗坂重 一杯
52.3 37.7 24.4 12.4

今回の一週前追い切り:スプリングカップ

5/7 栗坂良 強め
51.1 36.9 24.0 12.3

一週前追い切りは福永騎手が騎乗しての調教です。
直線はやや失速しましたが、追われた反応は良好で全体時計51.1秒の好時計をマーク。
自己ベストを更新し、休養を挟んで更に状態は良化しています。
最終追い切りでも好調キープなら楽しみですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:シルクロードステークス(18着)

1/29 栗坂重 強め
53.3 38.8 24.8 12.0

今回の最終追い切り:スプリングカップ

5/13 栗坂良 一杯
52.2 38.1 24.9 12.2

今週も意欲的な調整でしたが、力強いフットワークで前走時以上の時計をマーク。
先週は自己ベストを更新しており、長期休養明けで一度使った分、上積みが見込めます。
追われた反応は抜群で、直線も12.2秒の鋭い伸び脚。
乗り込み量も申し分なく、態勢は整ったと見て良いでしょう。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。