皐月賞2019 追い切り情報

皐月賞2019 追い切り情報

皐月賞2019 追い切り情報


4月14日(日)中山芝2000m

サートゥルナーリア 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

馬なり中心の調教ですが、一週前追い切りに強めの調教を行なっています。
一週前追い切りは併せ馬で実戦を意識した調整をしており、最終追い切りは軽く流す調教スタイルです。
素質が高い馬で、普段一杯に追われた調教では終い11秒台の時計を叩き出しています。

ラストの伸び脚は本番でもしっかり反映されているので、調教で強めに追われてラスト1Fに11秒台の好時計を叩き出していれば仕上がりは良好と考えて良いでしょう。
前走も楽勝で今後が楽しみな一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:ホープフルステークス(1着)

12/19 栗CW稍 強め
85.1 67.7 51.3 37.1 11.7 [8]

直線強めに追われた1600万クラスのタニノアーバンシーの内を0.3秒追走して0.8秒先着しました。
一週前追い切りではM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/3 栗CW良 強め
81.1 66.0 51.4 37.9 11.7 [9]

一杯に追われた1600万クラスのレッドウィズダムと併せて、外を0.5秒追走して0.6秒先着しました。
一週前追い切りではC.ルメール騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
終いは伸びる馬ではありますが、2週前追い切りは馬なりに追われラスト1F11.4秒の猛時計をマーク。
ひと追いごとに状態は良化しており、一週前追い切りでは終い重点に追われ、自己ベストを2.1秒更新。
全体時計81.1秒にも関わらず終いも鋭い伸び脚を見せており、仕上がりは順調とみて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:ホープフルステークス(1着)

12/24 栗坂稍 強め
52.5 37.6 23.8 11.9

今回の最終追い切り:皐月賞

4/10 栗CW重 馬なり
87.5 69.6 54.4 39.5 12.0 [8]

馬なりに追われたオープン馬のシャケトラと併せて、外を1.3秒先行して0.1秒先着しました。
最終追い切りではC.ルメール騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
一週前追い切りで強めに追われて自己ベストを出している分、最終追い切りは軽めの調整。
シャケトラに寄られると鋭い伸び脚を見せて、しっかり先着しています。
折り合いもスムーズで態勢は整ったと見て良いでしょう。


アドマイヤマーズ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

レース間隔が空いている時は入念に乗り込まれ、一週前追い切りに時計を出す調教をすることが多いです。
中2週で出走した中京2歳S時のように、レース間隔が短くても一週前追い切りか最終追い切りのどちらかでビッシリ追われているので、どちらか一方で攻めの調教ができているなら状態は良好と考えて良いでしょう。
普段調教では折り合いは付いていますし、仕上がりは毎回良好です。

集中力のある馬で、よほどのことがなければデキ落ちの心配はいらないでしょう。
今走時も攻めの調教で好時計を出せていれば押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:共同通信杯(2着)

1/30 栗CW良 馬なり
97.7 82.2 66.5 52.4 39.3 12.1 [7]

一週前追い切りではM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/4 栗CW良 一杯
96.5 80.5 64.8 50.1 36.8 12.0 [6]

馬なりに追われた1600万クラスのルタンデュボヌールと併せて、外を1.7秒先行同入しました。
2週続けて一杯に追われ、今週は7F追いで自己ベストと同等の時計をマークしています。
併走馬に差を詰められる形にはなりましたが、追われた反応は良好で終いの力強い伸び脚を見せいています。
折り合いもスムーズで仕上がりは順調とみて良いでしょう。
最終追い切りでも好調キープなら押さえておきたい一頭です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:共同通信杯(2着)

2/6 栗坂稍 馬なり
54.3 40.2 26.8 13.0

今回の最終追い切り:皐月賞

4/10 栗坂重 強め
53.4 38.9 25.8 12.9

普段通り最終追い切りは坂路コースで仕上げています。
今週は終い重点に追われ、重馬場でこの時計が出ていれば優秀でしょう。
追われた反応も良好で加速ラップを刻んでいる点も好感が持てます。
馬体も充実しており、ひと叩きして上積みもある今走は改めて期待したい。


ニシノデイジー 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

一週前追い切りで終い重点に追われることもありますが、基本的には馬なり中心に追われています。
速い時計を出す馬ではありませんが、最終追い切り馬なり調教で終い12秒台を出しているレースは4戦3勝の成績。
13秒かかっても3着以内に好走する安定感はありますが、最終追い切りで終い12秒台の時計を出すようなら特に押さえておきたい一頭です。

調教ではしっかり加速ラップを刻んでいて、併走馬にも先着しているなら状態面の心配はいらないでしょう。
瞬発力というよりかはスタミナタイプのため、馬場が荒れた方が力を出せるタイプです。
能力は高い馬なので今走も自分のペースで走ることができれば活躍が期待できる一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:弥生賞(4着)

2/20 美南W重 一杯
82.4 66.6 51.6 37.6 12.7 [3]

一週前追い切りでは勝浦騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/3 美南W良 一杯
67.4 51.1 37.3 12.7 [8]

一週前追い切りでは勝浦騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われましたが、ラスト1Fで遅くなっているのは気がかりです。
それでも時計は優秀で、意欲的に追われているのは好感が持てます。
最終追い切りで態勢が整えば改めて期待したい一頭です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:弥生賞(4着)

2/27 美南W良 馬なり
68.8 53.0 37.9 12.7 [6]

最終追い切りでは勝浦騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/10 美南W稍 馬なり
67.4 52.0 37.8 12.8 [8]

3週続けて勝浦騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
先週一杯に追われたので、今走は軽めに流した程度の調整でした。
軽めの調整でもフットワークは軽快で力強い伸び脚を見せていましたが、先週同様ラストが若干遅くなったのは気になります。
近走の中でも好時計を叩き出しているので軽視禁物ですが、軸として狙うには怖い一頭です。


アドマイヤジャスタ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

基本水曜追いは併せ馬で、一週前追い切りと最終追い切りは強めに追われることが多いです。
併走馬に遅れることもありますが、しっかり結果は残しているので好時計を出すようなら心配はいらないでしょう。
また、一週前追い切りはウッドチップコースで追われることが多く、一週前追い切りに実戦を意識した調教をしています。

ここでの動きが本番でも反映されているので、一杯に追われる一週前追い切りは要チェックですね。
調教でも力強い走りをしていれば軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:すみれステークス(2着)

2/13 栗CW良 一杯
82.8 66.5 51.6 38.4 11.8 [5]

一杯に追われた1000万クラスのシュバルツボンバーの内を1.4秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りでは岩田騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/4 栗CW良 一杯
81.4 65.8 51.3 37.4 11.7 [4]

強めに追われた1000万クラスのアドマイヤアゼリと併せて、内を1.0秒追走してクビ差先着しました。
一週前追い切りでは岩田騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
2週続けてビッシリ追われており、前走時の疲れは全くなさそうですね。
今週は終い重点に追われた内容でしたが、一週前追い切りに続いて終い11秒台の時計を出せているのは好感が持てます。
フットワークも力強く、しっかり加速ラップを刻んだ調整ができているので、仕上がりは順調とみて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:すみれステークス(2着)

2/20 栗CW重 一杯
キリ 12.2

一杯に追われた1000万クラスのスワーヴアラミスの内を0.2秒先着しました。
最終追い切りでは岩田騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/10 栗坂重 強め
52.6 39.1 25.9 13.0

一杯に追われた3歳未勝利馬のオーラクルムと併せて、0.6秒追走して0.6秒先着しました。
3週連続で岩田騎手が騎乗しての調教です。
強めに追われた割に終いの伸びはイマイチでしたが、馬場を考えると心配はいらなそうです。
2週前追い切りと1週前追い切りは一杯に追われて全体時計81秒台の好時計を叩き出しておりますし、今週も格下の併走馬にあっさり先着し、仕上がりは良好と考えて良いでしょう。


ラストドラフト 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教で、美南ウッドチップとポリトラックで調整されています。
調教はほとんど併せ馬で調教していて、併走馬に追走先着が基本です。
そのため、併走馬に遅れるようなら注意が必要です。

馬なり調教でも毎回伸び脚は鋭く、時計の出るポリトラックや芝コースでは終い11秒台の好時計を叩き出しています。
毎レース乗り込み量は申し分ないので、一週前追い切り、最終追い切りで抜群の動きを見せるようなら押さえておくのが良いでしょう。
ウッドチップコースでは終い12秒台が出ていれば優秀です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:弥生賞(7着)

2/21 美南W稍 馬なり
81.4 65.7 51.5 37.8 12.8 [4]

強めに追われた500万クラスのアサクサスポットの内を1.8秒追走して0.4秒先着しました。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/4 美南W良 馬なり
80.3 65.2 51.2 37.8 13.1 [5]

強めに追われた障害オープン馬のクロフネフリートと併せて、内を1.2秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りではA.シュタルケ騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は馬なりの調教でしたが、行きっぷりは良好で併走馬に余裕残しで先着。
ラストは遅くなりましたが、全体時計は自己ベストを1.1秒縮めております。
普段通り馬なり中心の調教で順調に乗り込まれており、最終追い切りで万全に仕上がれば軽視禁物ですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:弥生賞(7着)

2/27 美南P良 馬なり
65.5 51.0 38.3 12.1 [7]

一杯に追われた1000万クラスのアンヴェイルドの外を1.7秒追走して0.2秒先着しました。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/10 美南W稍 馬なり
66.0 51.9 38.8 13.1 [7]

馬なりに追われた500万クラスのラソワドールと併せて、内を1.2秒追走して0.2秒差遅れました。
今週も軽めの調整で軽快なフットワークを見せておりますが、普段併せ馬に先着していることを考えると格下に遅れたのは気がかりです。
前走のように道悪は走らないのかもしれませんが、叩いた分の良化は見られるので引き続き好調キープと見て良いでしょう。
良馬場なら軽視禁物です。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

坂道になっているコースで調教を行います。

レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。

①注意すべき坂路調教について

坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。

坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。

坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。

この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。

この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。

②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断

日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。

坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。

特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。

この競馬場では、坂路調教馬が強いです。


ウッドチップ調教

ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。

木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。

基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。

①ウッドチップから坂路変更はNG!

通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。

坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、

坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。

②調教タイムだけでの判断はNG

ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。

同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。

しかし、それだけで判断するのは危険です。

1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。

単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。


プール調教

脚へ負担をかけず全身運動を行えます。

体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。

また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。

①プール調教馬は目的が重要

プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。

怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。

レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。

また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。

②コース追いの後のプール調整はどうか

放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。

ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。

レース間近でのプールは要注意です。