日経賞2020 追い切り情報

日経賞2020 追い切り情報

日経賞2020 追い切り情報


3月28日(土)中山芝2500m

エタリオウ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りと最終追い切りに強めの調教を行なっており、終いだけいつも良い脚を使っています。
一杯に追われて終い11秒台の時計を出すようなら、押さえておくのが良いでしょう。
一週前追い切りでは併走馬に遅れていても結果を残していますし、遅れは特に心配はいらないです。

近走は不振が続きますが、昨年は当レースで2着。
まだ1回しか勝ったことない馬ですが、天皇賞春4着などG1でも実績があります。
能力は高い馬なので、立ち直り具合によっては軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:有馬記念(10着)

12/12 栗CW良 馬なり
96.8 80.8 65.6 50.9 37.2 12.0 [5]

強めに追われた古馬オープンのシュヴァルグランと併せて、外を1.5秒先行して0.1秒先着しました。

今回の一週前追い切り:日経賞

3/19 栗CW良 一杯
94.7 79.5 64.7 51.0 37.8 12.5 [6]

馬なりに追われた新馬のノーウェアランドと併せて、内を2.0秒追走同入しました。
一週前追い切りは岩田康誠騎手が騎乗しての調教です。
2月23日から調教を開始して、一週前追い切りで9本目。
3週連続ビッシリ追われており、自己ベストを大きく更新する好時計をマーク。
長めに追われているのも好感が持てますし、折り合いもスムーズで仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:有馬記念(10着)

12/18 栗CW良 一杯
82.8 66.9 52.0 37.9 12.1 [6]

一杯に追われた古馬オープンのシュヴァルグランと併せて、内を1.1秒追走して0.1秒遅れました。

今回の最終追い切り:日経賞

3/25 栗坂良 馬なり
56.1 41.1 26.5 12.8

先週までは意欲的に追われていましたが、今週はサッと流した程度の調整。
全体時計は平凡でも行きっぷりは抜群で、直線も12.8秒の好時計をマーク。
折り合いもスムーズで、このひと追いで態勢は整ったと見て良いでしょう。
前走時よりも動きは良くなっているので、入念に乗り込まれた今走は一変期待したいです。

 


ミッキースワロー 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教で、時々終い重点に追われています。
また、併せ馬で気合い付けをすることが多く、単走で追われることが多いほど結果を残せていない傾向があります。
最終追い切りに終い12秒台を出しているレースの成績が良く、最終追い切りで好時計をマークするようなら押さえておくのが良さそうです。

昨年はG2,G3で安定した走りを見せています。
今年はAJCCで4着でしたが、競争中止した馬の不利がなければ可能性もありました。
展開によって左右されてしまうのは難点ですが、能力は高い馬なので今走も押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:AJCC(4着)

1/16 美南W重 馬なり
69.3 53.2 39.8 13.3 [4]

馬なりに追われた古馬2勝のインテンスライトと併せて、内を3.1秒追走同入しました。

今回の一週前追い切り:日経賞

3/18 美南W良 馬なり
67.2 51.5 38.5 13.3 [5]

強めに追われた古馬1勝のロジポルカと併せて、内を1.5秒追走同入しました。
今週はサッと流した程度の調整でしたが、軽快なフットワークで楽に好時計をマーク。
普段通りプール調教を併用して乗り込まれ、引き続き好調キープと見て良いでしょう。
前走時よりも動きはよく見えますし、最終追い切りで態勢が整えば楽しみな一頭です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:AJCC(4着)

1/22 美南W良 馬なり
84.7 68.9 53.4 39.6 12.5 [6]

今回の最終追い切り:日経賞

3/25 美南W良 馬なり
82.6 66.2 52.1 38.3 12.3 [6]

今週も馬なりで単走でしたが、先週よりも良い動きを見せています。
長めにやれているのも好感がもてますし、全体時計は前走時を上回る好時計をマーク。
今週はしっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは万全と見て良いでしょう。
ひと叩きして上積みが見込める今走も楽しみな一頭です。

 


モズベッロ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は坂路コースで入念に乗り込まれ、最終追い切りに実戦を意識した調整が行われます。
レース間隔が短くても、最終追い切りはビッシリやれており、その時の動きは要チェックです。
また、レース直前は併せ馬で気合付けをすることが多く、併走馬に遅れをとるなら注意が必要ですよ。

そこまで攻め動くタイプの馬ではありませんが、折り合いがついていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
前走の日経新春杯はハンデ差もありますが、2着に2馬身以上差をつけて圧勝!
ひとレース毎に力をつけており、斤量が重くなる今走も軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:日経新春杯(1着)

1/9 栗坂重 一杯
54.4 39.4 25.4 12.9

今回の一週前追い切り:日経賞

3/18 栗坂良 強め
53.0 38.7 25.0 12.7

一杯に追われた古馬2勝のセヴィルロアーと併せて、0.9秒追走して0.2秒先着しました。
今週は終い重点に追われ、格下の併走馬を圧倒。
直線は失速しましたが、全体時計は前走よりも速い時計を叩き出しています。
まだ物足りなさはありますが、最終追い切りの動きに期待です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:日経新春杯(1着)

1/16 栗坂良 一杯
53.9 38.9 24.6 12.3

一杯に追われた古馬2勝のレジーナファーストと併せて、0.8秒追走して0.2秒先着しました。

今回の最終追い切り:日経賞

3/25 栗坂良 一杯
53.5 38.8 25.1 12.5

強めに追われた古馬オープンのダイメイフジと併せて、0.4秒先行してアタマ差遅れました。
全体時計は前走以上で、しっかり折り合いのついた調教が出来ています。
ただ、先週と同様で併走馬に遅れたのは気がかりです。
今走は斤量も重くなりますし、当日の状態次第では注意が必要ですね。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。