菊花賞2020 追い切り情報

菊花賞2020 追い切り情報

菊花賞2020 追い切り情報


10月25日(日)京都芝3000m

ヴェルトライゼンデ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りに騎手騎乗で、栗東CWで実戦を意識した調整が施されています。
長めに追われることが多く、時計も好時計を叩き出してくるので、一週前追い切りの動きは要チェックですよ。
最終追い切りは栗東坂路で一杯に追われることが多いです。

基本的に併せ馬で調整されることが多く、ラストの伸びも良好で併走馬にもしっかり先着していれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。
皐月賞では8着に敗れましたが、それ以外は全て馬券圏内と抜群の安定感を誇ります。
ひとレースごとに力をつけていますし、今走も持ち前の渋太さを発揮できれば可能性は十分ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:神戸新聞杯(2着)

9/16 栗CW良 一杯
82.1 66.1 51.2 37.7 12.3 [7]

一杯に追われた古馬2勝のプランドラーと併せて、内を0.6秒追走してクビ差先着しました。
一週前追い切りは水口騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/15 栗CW良 一杯
82.3 66.0 51.4 37.9 11.9 [7]

一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬2勝のコバルトブルーと併せて、内を0.9秒追走してクビ差先着しました。
今週は普段通り意欲的に追われると、力強い反応で終い11.9秒の好時計をマーク。
併走馬にもあっさり先着していますし、ひと叩きして更に良化が見込めます。
折り合いもスムーズで、引き続き好調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:神戸新聞杯(2着)

9/24 栗CW良 強め
84.2 68.6 52.9 38.2 11.9 [7]

最終追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬3勝のシロニイと併せて、内を1.0秒追走してクビ差先着しました。

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 栗CW良 強め
84.4 67.0 51.8 37.4 11.7 [7]

最終追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬3勝のレースガーデンと併せて、内を0.6秒追走してクビ差遅れました。
今週は終い重点に追われて、ラストは11.7秒の伸びを見せましたが、併走馬に遅れたのは気がかりですね。
全体時計も平凡ですし、今週の動きはイマイチです。
先週は良い動きを見せていたので、仕上がりはマズマズと言ったところでしょう。


ガロアクリーク 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

毎レース乗り込みは少ない馬ではありますが、一週前追い切りと最終追い切りは追われています。
最終追い切りは騎手騎乗で併せ馬と気合付けを行うことが多く、併走馬にはしっかり先着しています。
併走馬に遅れた水仙賞では4着に敗れているので、最終追い切りで併走馬に遅れるようなら注意が必要ですよ。

決めてに欠ける馬ではありますが、G1でも安定した成績を残せています。
ただ、ダービーは長距離に対応できなかった印象なので、更に距離延長となる今走は過信は禁物です。
3000mに対応できるかと言ったところでしょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:セントライト記念(3着)

9/9 美南W良 一杯
67.2 52.4 38.7 12.4 [8]

強めに追われた古馬オープンのセイウンコウセイと併せて、内を1.1秒追走して0.2秒遅れました。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/14 美南W良 一杯
69.6 53.2 39.1 12.1 [7]

今週は直線の伸びを確かめる内容でしたが、追われた反応は抜群で終い12.1秒の好時計をマーク。
全体時計は平凡でしたが、加速ラップを刻んでいるのは好感が持てます。
先週は馬なりでも良い動きを見せていましたし、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:セントライト記念(3着)

9/17 美南W良 馬なり
66.1 51.5 38.2 12.7 [4]

強めに追われた古馬2勝のナリノメジャーと併せて、内を1.2秒追走して0.6秒先着しました。

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 美南W良 馬なり
67.3 52.0 38.1 12.9 [7]

強めに追われた古馬3勝のロザムールと併せて、内を0.8秒追走同入しました。
今週はサッと流す程度の調整でしたが、行きっぷりは良好で外コースでも好時計を叩き出しています。
ラストは若干失速しましたが、終い12秒台ならこの馬なりに優秀です。
前走時と比べると時計は出ていませんが、動きは軽快で仕上がりは順調と考えて良いでしょう。


コントレイル 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

一週前追い切りは栗東CWで意欲的な調教が行われる傾向があります。
また、併せ馬で実戦を意識した調教が多く、併走馬にはいつも先着しています。
今走も格上馬でも遅れるようなら注意が必要です。

比較的速い時計が出る傾向がありますが、栗東CWで6F80秒台の時計が出るようなら、仕上がりは良好と考えて良いでしょう。
前走は2着に2馬身差をつける圧勝で、見事無敗の6連勝を達成しました。
既に能力は別格ですが、ひと叩きして更に上積みが見込める今走も楽しみですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:神戸新聞杯(1着)

9/16 栗CW良 強め
81.2 65.8 51.8 38.8 12.3 [7]

一週前追い切りは福永騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬オープンのステイフーリッシュと併せて、内を0.7秒追走して0.6秒先着しました。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/14 栗CW良 馬なり
84.6 67.0 51.7 37.8 12.2 [7]

一週前追い切りは福永騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬1勝のタイセイモンストルと併せて、内を1.0秒追走して0.6秒先着しました。
今走は軽めに追われましたが、行きっぷりは良好で併走馬を大きく突き放しています。
道中も加速していくと、ラストは楽に12.2秒の好時計をマーク。
折り合いもスムーズで、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:神戸新聞杯(1着)

9/23 栗坂良 馬なり
51.6 37.3 24.7 12.5

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 栗坂良 馬なり
52.5 38.3 25.3 12.9

今週も馬なり調教ですが、いつも通り動きは軽快です。
直線も失速ラップではありますが、12秒台の時計が出ていれば問題ないでしょう。
全体時計も優秀ですし、仕上がりは万全です。
先週はデアリングタクトが無敗の牝馬3冠を達成したので、この馬にも3冠を期待したいですね。


サトノフラッグ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は美浦坂路を中心に乗り込まれ、水曜追いは併せ馬で気合付けが行われています。
併走馬には追走同入や先着が多く、遅れを取るようなら注意が必要ですよ。
また、プール調教を併用していますが、まだ若いので特に心配はいらないでしょう。

時計は4F52秒台が出ていれば、仕上がりは順調です。
レースは上手な馬で、道悪でも問題ありません。
G1では能力が及ばない印象ではありますが、前走は休養明けを2着に好走して、叩いた良化次第では注意したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:セントライト記念(2着)

9/9 美南W良 馬なり
64.4 49.5 36.6 11.9 [4]

一週前追い切りは戸崎騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬1勝のスペースシップと併せて、内を0.6秒追走して0.1秒先着しました。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/14 美南W良 馬なり
63.4 48.9 35.6 12.4 [1]

馬なりに追われた古馬3勝のダノングロワールと併せて、内を1.0秒追走して0.1秒遅れました。
今週は内を回ったとはいえ、馬なりでも楽に好時計をマーク。
ラストも失速しましたが、終い12.4秒なら優秀ですし、全体時計は自己ベストを更新しています。
併走馬には遅れを取りましたが、軽快な動きで引き続き気配は良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:セントライト記念(2着)

9/17 美南W良 馬なり
65.6 50.8 37.7 12.0 [5]

最終追い切りは戸崎騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた2歳未勝利のウエスタンエポナと併せて、内を2.4秒追走して1.1秒先着しました。

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 美南W良 馬なり
66.0 51.9 38.6 12.9 [4]

最終追い切りは戸崎騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬オープンのアーモンドアイと併せて、外を0.9秒先行して0.1秒遅れました。
今週も馬なり調教でしたが、軽快なフットワークで動きは良好です。
併走馬に遅れはしたものの、相手が相手ですし、ラストも12秒台の脚が使えていれば問題ないでしょう。
乗り込みも十分で、仕上がりは順調です。


ディープボンド 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りか最終追い切りのどちらか一方で強めの調教が行われています。
特に最終追い切りは騎手騎乗で追われることが多いので、最終追い切りの動きには注目です。
また、直線は伸びるタイプの馬で、栗東CWなら終い12秒前後の時計が出ていれば優秀です。

近走は折り合いもついていますし、加速ラップを刻んでいれば、今走も仕上がりは順調と考えていいでしょう。
ダービーでは仕上がり良好でしたし、最後まで伸びていたので、前4頭には単純な力差ですね。
叩き台の神戸新聞杯も仕上がり途上とはいえ、4着に敗れていますし、今走も軸で狙うにはあまりオススメできない一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:神戸新聞杯(4着)

9/17 栗CW良 一杯
82.7 65.5 51.0 38.2 12.0 [9]

一週前追い切りは和田竜二騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/15 栗CW良 一杯
80.0 65.4 50.2 37.7 12.3 [6]

一週前追い切りは和田竜二騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた新馬のミッションレールと併せて、内を0.7秒追走して0.4秒先着しました。
今週は一杯に追われると、力強い反応で前走時以上の動きを見せています。
直線は12.3秒と鋭い伸び脚で、全体時計も自己ベストと同等の時計をマーク。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:神戸新聞杯(4着)

9/24 栗CW良 馬なり
84.8 67.3 52.7 38.6 12.4 [5]

最終追い切りは和田竜二騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 栗坂良 馬なり
54.0 38.6 24.9 12.3

先週ビッシリ追われた分、今週はサッと流す程度の調整。
馬なりでも軽快なフットワークで、先週同様に直線は12.3秒の鋭い伸び脚を見せています。
折り合いもついており、仕上がりは万全です。


バビット 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

プール調教を併用しながらの調整ですが、まだ若いので特に心配はいらないです。
普段は一週前追い切りで強めに追われ、最終追い切りで軽めに調整される傾向があります。
実戦を意識した調整が行われるのは一週前追い切りなので、好時計を出すようなら仕上がりは順調と見て良いでしょう。

ひとレース毎に力をつけていて、前走はG2セントライト記念を制して見事4連勝を決めています。
G1レースは今回は初めてではありますが、安定感はありますし、今走も叩いた上積みが見込めます。
相手のレベルは上がりますが、仕上がり万全なら今走も軽視は禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:セントライト記念(1着)

9/9 栗坂良 一杯
53.7 39.1 25.8 12.5

一週前追い切りは中村将之騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:菊花賞

10/14 栗CW良 一杯
82.7 67.5 52.1 38.2 12.0 [6]

一週前追い切りは内田博幸騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬2勝のトモノコテツと併せて、内を0.6秒追走して0.6秒先着しました。
今週は珍しくウッドチップでの調整でしたが、追われた反応は良好で直線は12秒力強い伸び脚を見せています。
併走馬も大きく突き放す走りで、全体時計も優秀です。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは良好と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:セントライト記念(1着)

9/16 栗坂良 強め
56.5 41.1 26.5 12.6

今回の最終追い切り:菊花賞

10/21 栗坂良 馬なり
55.7 40.6 26.3 13.0

今週は坂路で軽めの調整でしたが、引き続き軽快な動きを見せています。
行きっぷりも良好で、全体時計も前走時以上です。
しっかり加速ラップを刻んでいるのも好感が持てますね。
今走も入念に乗り込まれていますし、態勢は整ったと見て良いでしょう。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。