富士ステークス2020 追い切り情報

富士ステークス2020 追い切り情報

富士ステークス2020 追い切り情報


10月24日(土)東京芝1600m

サトノアーサー 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路を中心に追われ、水曜追いは意欲的な調教が多いです。
全体時計は53秒前後ですが、直線が伸びるタイプの馬となっています。
折り合いのついた調教で、ラストも12秒台の時計が出ていれば、仕上がりは良好と見て良いでしょう。

春は最後にエプソムカップで6着に敗れましたが、前走の関屋記念は見事勝利しています。
徐々に力はつけていますし、このメンバーなら能力は上位だと思います。
ひと叩きして更に良化が見込める今走は軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:関屋記念(1着)

8/6 栗坂良 強め
52.0 37.8 24.6 12.3

一週前追い切りは荻野極騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/15 栗坂良 一杯
52.6 37.9 24.5 12.2

一週前追い切りは荻野極騎手が騎乗しての調教です。
9月17日から入念に乗り込まれて、一週前追い切りで12本目の乗り込みとなります。
2週続けて意欲的に追われていて、直線の伸び脚は12秒台と優秀です。
全体時計も優秀ですし、折り合いのついた調整で仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:関屋記念(1着)

8/12 栗坂良 馬なり
54.2 39.5 25.4 12.3

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 栗坂良 馬なり
53.3 38.5 25.4 12.9

普段通り今週は馬なり調教でしたが、楽に好時計を叩き出しています。
直線で失速しているのは気がかりですが、行きっぷりは抜群で動きは良好です。
先週は良い反応を見せていましたし、乗り込みも十分で仕上がりは万全と考えて良いでしょう。


シーズンズギフト 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教で、水曜追いは基本的に併せ馬で行われています。
併走馬には遅れをとらず、追走同入をしていることが多いです。
重賞でも安定した成績を残しているので、今走も併走馬に遅れていなければ押さえておきたいですね。

時計はそこそこ出る馬で、馬なりでも美浦南Wなら4F51秒台の好時計を叩き出しています。
かかり気味の傾向はありますが、直線は毎回鋭い伸びを見せています。
いつもは折り合いもついていますし、加速ラップを刻むようなら楽しみですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:紫苑ステークス(3着)

9/2 美南W稍 馬なり
67.6 51.7 37.9 12.9 [5]

馬なりに追われた新馬のブラウシュヴァルツと併せて、内を1.7秒追走同入しました。

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/15 美南W良 馬なり
66.4 51.8 38.7 12.9 [7]

一週前追い切りで2本目の調整ですが、いつも通りウッドチップで好時計を叩き出しています。
前走時以上に良い動きを見せていて、直線の伸び脚も優秀です。
乗り込みは少ないものの、抜群の行きっぷりでひと叩きした上積みも見込めます。
折り合いもスムーズで、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:紫苑ステークス(3着)

9/9 美南W良 馬なり
65.4 50.8 38.2 12.2 [5]

強めに追われた新馬のブラウシュヴァルツと併せて、内を1.6秒追走同入しました。

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 美坂良 馬なり
51.8 38.2 25.4 12.8

今週も馬なり調教で、坂路コースでも軽快な動きを見せています。
全体時計も自己ベストを更新していて、前走時よりは力をつけている印象です。
ただ、直線の伸びは物足りなく、若干失速しているのは気になります。
全体時計が速いのでその影響かもしれないですが、最後詰めの甘さが出る可能性もあるので要注意ですよ。
仕上がりは良好です。


スマイルカナ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は美浦坂路と美浦南Wで馬なり中心に乗り込まれています。
特に水曜日はウッドチップコースで調整されることが多く、騎手騎乗や併せ馬など実戦を意識した調整が多いので要チェックですよ。
攻めの反応はいつも良好で、一週前追い切りや最終追い切りで4F52秒台の時計が出ていれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。

オークスでは距離が合わず16着に敗れましたが、得意のマイルに戻してからは成績も良好です。
前走はハンデ戦とはいえ、G3で2着に好走しています。
今走も得意のマイルなら一発注意したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:京成杯AH(2着)

9/2 美南W稍 一杯
66.0 51.0 37.2 11.7 [9]

一週前追い切りは柴田大知騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/14 美南W良 一杯
67.0 51.5 37.5 11.8 [9]

一週前追い切りは柴田大知騎手が騎乗しての調教です。
今週は一杯に追われた割に全体時計は平凡でしたが、直線は11.8秒の力強い伸び脚を見せています。
ひと叩きした上積みも見込めますし、しっかり加速ラップを刻んだ調整で仕上がりは順調です。
最終追い切りで万全に仕上がれば、得意距離の今走も軽視は禁物です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:京成杯AH(2着)

9/9 美南W良 馬なり
67.5 52.1 38.8 11.9 [9]

最終追い切りは柴田大知騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 美南W良 馬なり
69.4 53.8 39.4 12.3 [9]

最終追い切りは柴田大知騎手が騎乗しての調教です。
前走時と同様に最終追い切りは軽めの調整でした。
それでも行きっぷりは良好で、加速すると直線も12.3秒の鋭い伸び脚を見せています。
全体時計は平凡でしたが、引き続き折り合いもスムーズで仕上がりは万全です。


タイセイビジョン 追い切り評価:B

1.この馬の追い切り傾向

普段は坂路コース中心に乗り込まれ、毎週意欲的に追われています。
強めに追われる割に全体時計は平凡ですが、毎回ラストは12秒台の時計をマーク。
重賞でも結果は出ていますし、折り合いのついた調教ができていれば、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

実戦タイプの馬で、失速ラップや併走馬に遅れていても注意が必要ですよ。
アーリントンCを2馬身差で圧勝し、叩き2戦目で動きも良くなった前走はG1で4着に好走しています。
今走は休養明け一発目となりますが、仕上がり良好なら押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:NHKマイルカップ(4着)

4/29 栗坂良 強め
55.0 39.4 25.5 12.7

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/14 栗坂良 一杯
52.9 38.0 25.0 12.6

4週連続坂路で意欲的に追われていて、4週ともラストは失速しています。
ただ、ビッシリ追われる割に反応はイマイチでしたが、今週は終い12.6秒の好時計をマーク。
失速する傾向はありますが、この時計が出ていればこの馬なりに優秀です。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:NHKマイルカップ(4着)

5/6 栗坂良 強め
54.3 38.9 25.2 12.6

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 栗坂良 一杯
54.1 38.6 25.4 13.0

引き続き今週も意欲的に追われています。
いつもラストは失速する馬ではありますが、今週はビッシリ追われた割にラストは13秒の時計。
全体時計も平凡ですし、動きも硬いように感じます。
仕上がりはマズマズと考えて良いでしょう。


ペルシアンナイト 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りと最終追い切りに、ウッドチップコースで終い重点に追われています。
ラストは基本的に11秒台の好時計を叩き出す馬で、その動きが本番でも反映されるので、一週前追い切りと最終追い切りの動きは要チェックですね。
叩き良化型の馬で、中山記念(5着)や札幌記念(5着)など、休養明け一発目のレースでは3着以内に好走できていません。

直線を抜け出せば鋭い脚を使える馬ですが、直線で不利を受けると崩れてしまうこともあるため、展開次第では注意が必要です。
近走はなかなか馬券に絡めていませんでしたが、前走の札幌記念では出遅れたにも関わらず力強い伸び脚で2着に好走しています。
復活の兆しを見せた前走に続いて今走も仕上がり良好なら楽しみですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:札幌記念(2着)

8/12 札幌芝稍 馬なり
66.9 50.7 36.1 12.0 [8]

一週前追い切りは大野騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬1勝のトスアップと併せて、外を1.2秒追走して0.6秒先着しました。

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/15 栗CW良 一杯
82.1 67.0 52.0 37.7 12.0 [7]

一週前追い切りは水口騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬3勝のスヴァルナと併せて、内を1.2秒追走して0.3秒先着しました。
攻めは動くタイプの馬ではありますが、2週連続で終い12秒近い時計を出しているのは好感が持てます。
折り合いもついていますし、今週は併走馬にもしっかり先着しています。
乗り込みも十分で、このひと追いで状態は良化したと見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:札幌記念(2着)

8/19 札幌芝良 馬なり
67.6 51.2 36.5 12.1 [8]

最終追い切りは大野騎手が騎乗しての調教です。
強めに追われた3歳未勝利のウォルフライエと併せて、外を0.7秒追走して0.2秒先着しました。

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 栗坂良 強め
53.7 39.0 25.1 12.3

最終追い切りは水口騎手が騎乗しての調教です。
今週はやや抑え目でしたが、追われた反応は良好で終い12.3秒の好時計をマーク。
強めに追われたとはいえ、全体時計も自己ベストを更新しています。
しっかり加速ラップを刻んだ調教で、仕上がりは万全です。


ラウダシオン 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東CWで乗り込まれ、一週前追い切りは強め、最終追い切りは軽めの調整が行われています。
基本的に併せ馬で調整されることが多く、併走馬に遅れをとりますが結果は出ているので、しっかり動いていれば特に心配はいらないです。
攻め動くタイプの馬で、ラストは12秒前半の時計が出ていれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。

重賞でも安定感のある馬で、敗れたのはG1朝日杯FSのみ。
レースごとに状態は良化していますし、前走はG1NHKマイルカップを制しています。
休養明けではありますが、今走も仕上がり良好なら軽視は禁物です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:NHKマイルカップ(1着)

4/29 栗CW良 一杯
83.9 67.7 52.8 38.5 11.4 [8]

一週前追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:富士ステークス

10/14 栗CW良 一杯
80.5 65.8 52.1 38.6 11.8 [9]

一週前追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。
普段通り今週は一杯に追われましたが、絶好の動きで自己ベストを大きく更新しています。
追われた反応も抜群で、直線は11.8秒の好時計をマーク。
折り合いもついていますし、久々でも気配は良好です。
最終追い切りでも好調キープなら楽しみですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:NHKマイルカップ(1着)

5/6 栗CW良 強め
82.4 67.0 53.0 39.5 12.1 [7]

最終追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:富士ステークス

10/21 栗CW良 馬なり
88.1 71.0 54.9 40.1 12.3 [9]

最終追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。
今週はサッと流す程度の調整でしたが、抜群の行きっぷりで終い12.3秒の好時計をマーク。
全体時計は平凡でしたが、折り合いもスムーズで軽快な動きを見せています。
先週は自己ベストを更新していますし、乗り込み量も申し分なく、態勢は整ったと見て良いでしょう。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。