京都大賞典2021 追い切り情報

京都大賞典2021 追い切り情報

京都大賞典2021 追い切り情報


10月10日(日)阪神芝2400m

アイアンバローズ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路と栗東CWで馬なり中心に追われています。
強めに追われることもありますが、意欲的に追われるのは水曜日が多いです。
時計は出るタイプの馬ではありませんが、栗東CWなら終い12秒台で折り合いがついていれば、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

最終追い切りは失速する傾向がありますが、全体時計で4F52秒台なら優秀です。
重賞では全く結果を残せていませんが、近走はひとレース毎に状態は良化しています。
前走も昇級戦であっさり快勝していますし、今走も仕上がり万全なら軽視は禁物です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:緑風ステークス(1着)

5/5 栗坂良 馬なり
52.0 38.4 26.0 13.5

今回の一週前追い切り:京都大賞典

9/29 栗CW良 一杯
83.6 65.9 50.7 37.6 12.2 [9]

今週は意欲的に追われて、楽に好時計を叩き出しています。
ただ、攻めは動くタイプの馬なので、この馬なりに時計は平凡です。
それでも折り合いはついていますし、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:緑風ステークス(1着)

5/12 栗坂良 馬なり
52.9 38.3 25.3 12.8

今回の最終追い切り:京都大賞典

10/6 栗坂良 強め
51.9 38.1 25.5 13.1

今週はやや抑え目でしたが、ラストは13.1秒とイマイチです。
全体時計は優秀ですが、強めに追われた割に物足りなさは感じます。
入念に乗り込まれているのは好感が持てますが、仕上がりはまずまずといったところでしょう。


アリストテレス 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心に調整されていて、水曜追いは騎手騎乗で実戦を意識した調整が多いです。
特に一週前追い切りは強めに追われることが多く、早い時計も出してくるので要チェックですよ。
水曜追いは併せ馬で気合付けをしていますが、併走馬に遅れることも多い傾向があります。

結果は出ているので、併走馬に遅れていても、しっかり時計を出すようなら心配はいらないです。
折り合いもついていますし、今走も加速ラップを刻むようなら仕上がりは順調と考えていいでしょう。
近走は不振が続きますが、2走前の天皇賞春は4着に好走しています。
当レースは昨年も7着に敗れていますし、良化が見込めないようなら過信禁物です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:宝塚記念(9着)

6/16 栗CW重 一杯
82.2 66.4 51.7 37.8 11.9 [8]

一週前追い切りは武豊騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬3勝のヴァーダイトと併せて、外を0.4秒追走して0.2秒先着しました。

今回の一週前追い切り:京都大賞典

9/29 栗CW良 一杯
81.2 64.8 50.6 38.1 11.8 [8]

一週前追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬3勝のヴァーダイトと併せて、外を0.3秒追走して0.1秒先着しました。
今週はびっしり追われて、前走時以上に良い動きを見せています。
追われた反応も抜群で、直線は11.8秒の好時計をマーク。
折り合いもスムーズで、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:宝塚記念(9着)

6/23 栗坂良 馬なり
53.0 38.6 25.1 12.5

最終追い切りは松若騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬オープンのアードラーと併せて、0.2秒先行してクビ差先着しました。

今回の最終追い切り:京都大賞典

10/6 栗CW良 一杯
80.6 66.0 52.4 39.1 12.1 [6]

最終追い切りはM.デムーロ騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬3勝のヴァーダイトと併せて、内を0.7秒追走して0.1秒遅れました。
今週は終い重点に追われる内容で、ラストは12.1秒の力強い伸び脚を見せています。
併走馬に遅れたのは気がかりですが、全体時計も優秀で、仕上がりはまずまず順調と考えていいでしょう。


ヒートオンビート 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路と栗東CWを中心に追われています。
水曜追いは併せ馬で気合付けをする傾向があり、併走馬には先着することが多いです。
特に一週前追い切りは実戦を意識した調教が多いので、一週前追い切りの動きには注目ですよ。

比較的時計は出るタイプの馬で、6F82秒台の時計が出ていれば、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
近走は状態も安定しており、ひと追い毎に状態は良化しています。
前走は初重賞ではありましたが、G2目黒記念で2着に好走していますし、今走も好調キープなら軽視は禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:目黒記念(2着)

5/19 栗CW稍 一杯
80.0 65.1 50.6 37.4 11.8 [8]

一週前追い切りは川田騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬2勝のエカテリンブルクと併せて、内を0.6秒追走して0.1秒先着しました。

今回の一週前追い切り:京都大賞典

9/30 栗CW良 一杯
83.0 67.3 52.4 38.4 12.0 [6]

一杯に追われた古馬オープンのポタジェと併せて、外を0.6秒先行して0.1秒遅れました。
今週はビッシリ追われましたが、全体時計は平凡です。
直線の伸びは優秀ですが、3週連続で併走馬にも遅れているのも気になります。
折り合いがついているのは好感が持てますが、最終追い切りの動きに期待したいですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:目黒記念(2着)

5/26 栗芝良 馬なり
81.9 66.2 51.8 38.2 12.1 [5]

今回の最終追い切り:京都大賞典

10/6 栗芝稍 馬なり
63.4 49.8 36.9 11.8 [5]

最終追い切りはいつも通り軽めに追われています。
それでも抜群の行きっぷりで、全体時計は自己ベストを大きく更新。
時計の出やすい芝コースとはいえ、直線も11.8秒の鋭い伸び脚を見せています。
折り合いもスムーズで、仕上がりは良好です。


オセアグレイト 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りで強めに追われ、最終追い切りで軽めに調整されることが多いです。
また、最終追い切りに併せ馬で気合い付けをして、追走同入や先着しているレースは好走率が高い傾向があります。
逆に、攻め動くタイプの馬ですが、強めに追われてラスト1Fの伸び脚がイマイチなら好走率は下がるので注意が必要ですよ。

一週前追い切りは直線の反応、最終追い切りは併せ馬との動きに注目ですね。
近走は不振が続いており、前走のG1天皇賞春では13着に大敗しています。
昨年のG2ステイヤーズS以降は結果を残せておらず、今走も良化が見込めなければ注意が必要ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:天皇賞春(13着)

4/21 美南W良 一杯
66.1 51.6 38.0 12.3 [6]

一週前追い切りは横山典弘騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:京都大賞典

9/29 美南W良 強め
66.8 52.1 37.5 11.9 [7]

一週前追い切りは野中騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた古馬1勝のサムライスピアーと併せて、外を1.1秒追走して0.4秒先着しました。
今週はやや抑え目でしたが、力強い反応で終い11.9秒の好時計をマーク。
しっかり加速ラップを刻んだ調教ができていますし、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:天皇賞春(13着)

4/28 美南W良 馬なり
67.0 51.8 39.0 12.4 [7]

最終追い切りは横山典弘騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:京都大賞典

10/6 美坂良 馬なり
54.1 39.1 25.5 12.5

最終追い切りは野中騎手が騎乗しての調教です。
強めに追われた古馬1勝のグレイトミッションと併せて、0.5秒追走して0.2秒先着しました。
今週は軽めに追われましたが、先週と同様に併走馬を楽に圧倒しています。
直線の伸びも優秀で、加速ラップを刻んでいるのも好感が持てます。
乗り込み量も申し分なく、態勢は整ったと考えていいでしょう。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。