中日新聞杯2020 追い切り情報

中日新聞杯2020 追い切り情報

中日新聞杯2020 追い切り情報


12月12日(土)中京芝2000m

ヴェロックス 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東CWコースで追われることが多く、一週前追い切りと最終追い切りは長めにやれています。
ラストは鋭い伸び脚を使う馬で、攻めの調教で終い11秒台の好時計を出していれば仕上がり順調とみて良いでしょう。
特に好時計を出してくる一週前追い切りの動きは要チェックですよ。

折り合いはいつもついているので、今走もしっかり加速ラップを刻んだ調整ができていれば軽視禁物です。
ただ、テンションが高い馬なので、本番の落ち着きによっては注意が必要です。
近走は不振が続きますが、3歳時は成績も安定していましたし、今走も長期休養明けでも態勢が整えば押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:小倉大賞典(9着)

2/13 栗CW稍 馬なり
82.2 65.4 50.0 36.7 11.6 [9]

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 栗CW良 一杯
82.2 66.6 51.6 37.7 12.0 [7]

一週前追い切りは川田騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬1勝のロンズデールベルトと併せて、内を0.5秒追走して0.3秒先着しました。
脚部不安で休養していましたが、11月5日から調教を再開すると今週で6本目の調整。
今週は長めにビッシリ追われていて、直線も12秒の力強い伸び脚を見せています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:小倉大賞典(9着)

10/21 栗坂良 一杯
52.2 37.8 24.6 12.3

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 栗CW良 馬なり
85.9 69.0 53.3 38.8 11.8 [7]

最終追い切りは川田騎手が騎乗しての調教です。
一杯に追われた古馬1勝のアウサンガテと併せて、内を0.4秒追走して0.4秒先着しました。
先週ビッシリ追われた分、今週は軽めの調整でしたが、行きっぷりは良好で加速すると終い11.8秒の好時計をマーク。
全体時計は平凡ですが、折り合いもついていますし、直線の伸びは良好で、併走馬にも楽に先着しています。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは良好です。


オウケンムーン 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心に追われていますが、一週前追い切りか最終追い切りは強めに追われることがあります。
2週連続で意欲的に追われることは少なく、大体最終追い切りで軽めに調整されることが多いです。
ビッシリ追われた割に反応はイマイチで、直線は失速する傾向があります。

ただ、結果は残しているので、全体時計が優秀なら問題はないでしょう。
実戦タイプの馬なので、併せ馬でも遅れることが多いです。
判断が難しい馬ではありますが、普段の調教内容と比べて良化が見込めるかはチェックした方が良いでしょう。
前走はオープン特別相手に3着とマズマズの成績ですし、上積みがあるとはいえ相手のレベルが上がる今走は過信しすぎるのは危険ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:オクトーバーステークス(3着)

10/11 美坂重 馬なり
58.1 42.6 27.2 13.4

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 美坂良 馬なり
52.1 38.1 24.9 12.5

馬なりに追われた新馬のフィアスプライドと併せて、0.4秒追走同入しました。
今週は軽めの調整でしたが、軽快なフットワークでスピード感ある走りを見せています。
全体時計も自己ベストを更新していますし、直線も失速したとはいえ12.5秒の好時計をマーク。
併走馬にも追走同入できていますし、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:オクトーバーステークス(3着)

10/14 美坂良 一杯
52.8 38.7 25.3 12.8

一杯に追われた2歳未勝利のミエノムガールと併せて、0.5秒先行同入しました。

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 美坂良 馬なり
51.8 38.0 25.1 12.7

最終追い切りは北村宏司騎手が騎乗しての調教です。
馬なりに追われた新馬のフィアスプライドと併せて、0.7秒追走同入しました。
今週も馬なり調教でしたが、軽快なフットワークで先週以上に良い動きを見せています。
相変わらず失速ラップではありますが、伸びも悪くないですし、乗り込みも十分で仕上がりは良好です。


グロンディオーズ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

故障前は毎回併せ馬で調整されていましたが、長期休養明けからはプール調教を併用しながら坂路コースで追われています。
坂路での調教量は少ないですが、一週前追い切りと最終追い切りは強めに追われることが多いです。
毎回折り合いはついていますし、全体時計は52秒台を出していて、直線も12秒台の時計を出すようなら仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

休養明け初戦は15着に大敗しましたが、続く2戦は2着、1着と徐々に状態も良化しています。
今走は重賞にはなりますが、前走の内容からも復調気配は感じましたし、仕上がり万全なら軽視は禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:六社ステークス(1着)

9/30 美坂良 一杯
52.4 38.2 25.0 12.4

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 美坂良 強め
51.4 37.6 24.8 12.4

普段通りプール調教を併用しながらの調教で、坂路コースでは今週が3本目。
今週は終い重点に追われると、力強い反応で終い12.4秒の好時計をマーク。
全体時計もかなり優秀で、自己ベストに近い時計を叩き出しています。
折り合いもついていますし、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:六社ステークス(1着)

10/7 美坂良 強め
52.0 38.1 25.0 12.3

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 美坂良 馬なり
52.3 38.0 25.0 12.5

先週強めに追われた分、今週は軽めに追われています。
それでも行きっぷりは抜群で、直線も12.5秒と鋭い伸び脚を見せています。
今週も全体時計は優秀ですし、乗り込み量も十分で、態勢は整ったと見ていいでしょう。


シゲルピンクダイヤ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は坂路コースを中心に乗り込まれ、一週前追い切りと最終追い切りは強めに追われる傾向があります。
特に一週前追い切りは栗東CWで長めに追われていて、実戦を意識した調整が行われることが多いです。
全体時計は平凡ですが、ラストはは毎回鋭い伸びを見せているので、直線の動きは要チェックですよ。

併せ馬ではいつも先着をしていますし、しっかり折り合いのついた調教ができていれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。
近走は不振が続きますが、そこまで大崩れはしていない馬です。
前走時よりも相手関係は楽になりますし、G3なら押さえてはおきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:府中牝馬ステークス(7着)

10/8 栗坂重 馬なり
56.0 39.5 25.2 12.4

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 栗CW良 一杯
85.4 69.3 53.8 38.7 11.6 [8]

いつも通り今週はビッシリ追われると、直線は力強い反応で終い11.6秒の好時計をマーク。
全体時計は平凡ですが、しっかり加速ラップを刻んだ調整ができています。
乗り込み量も十分ですし、いつも通りの調教過程といったところでしょう。
フットワークも軽快で、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:府中牝馬ステークス(7着)

10/14 栗坂良 強め
53.3 38.2 24.4 12.3

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 栗坂良 馬なり
56.1 40.5 24.9 12.0

先週意欲的に追われたので、今週はサッと流す程度の調整です。
全体時計は平凡でしたが、動きは軽快で先週に続いて直線は鋭い伸び脚を見せています。
特に大きな良化は感じないですが、いつも通りの動きで仕上がりは順調と考えていいでしょう。


テリトーリアル 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路で馬なり中心に追われています。
強めの調教は終い重点に追われることが多いので、全体時計よりも直線の伸びに注目です。
いつも追われた反応は悪くないですし、終い12秒台の時計を出すようなら仕上がりは順調と見て良いでしょう。

ひとレースごとに力をつけていて、前走はG3で見事3着に好走しています。
勝ち馬との差はほとんどなかったですし、G3なら十分能力は通用すると思います。
今走も仕上がり良好なら軽視は禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:福島記念(3着)

11/4 栗CW良 馬なり
83.1 66.7 51.7 37.8 12.1 [5]

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 栗坂良 強め
52.8 38.4 25.0 12.6

今週は直線の伸びを確かめる内容でしたが、ラストは若干失速しています。
ただ、全体時計は優秀ですし、直線も12秒台なら水準以上です。
物足りなさはありますが、動きはスムーズで引き続き好調と考えて良いでしょう。
最終追い切りの動きにも注目したいですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:福島記念(3着)

11/11 栗坂良 馬なり
55.4 40.2 26.1 12.5

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 栗坂良 馬なり
52.7 38.3 25.1 12.7

今週は軽めの調整でしたが、軽快なフットワークで先週よりも速い時計をマーク。
今週も直線は失速ラップではありますが、前走時と比べると動きは良化しています。
乗り込み量も十分で、仕上がりは良好です。
ひとレース毎に力をつけていますし、今走も軽視は禁物ですよ。


デンコウアンジュ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東CWと栗東坂路で追われ、水曜追いは栗東CWでの調整が多いです。
また、一週前追い切りと最終追い切りは意欲的に追われる傾向があります。
特に最終追い切りの動きは本番にも反映されるので、最終追い切りには注目ですよ。

いつもは加速ラップを刻んでいますし、全体時計は6F82秒台が通常です。
近走はプール調教やポリトラックで追われ、脚に負担の少ない調整が行われていますが、前走も4着とG3では惜しいレースが続きます。
今走はひと叩きした上積みもありますし、仕上がり良好なら注意したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:福島記念(4着)

11/4 栗CW良 強め
82.4 66.8 52.2 37.8 12.5 [4]

今回の一週前追い切り:中日新聞杯

12/2 栗CW良 強め
81.4 67.1 52.8 39.2 12.7 [8]

一週前追い切りで2本目の調教ですが、普段通り今週は強めに追われています。
追われた反応も良好で、直線は12.7秒の鋭い伸び脚を見せています。
折り合いもついていますし、全体時計も81.4秒と優秀です。
前走時以上に良い動きで、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:福島記念(4着)

11/11 栗CW良 強め
84.1 68.3 53.4 39.5 12.1 [8]

今回の最終追い切り:中日新聞杯

12/9 栗CW良 強め
82.7 67.7 53.1 39.2 12.0 [9]

今週は終い重点に追われると、力強い反応で直線は12秒の鋭い伸び脚を見せています。
全体時計も外を回ってこの時計なら優秀ですし、折り合いがついているのも好感が持てます。
先週も強めに追われて、好時計を出していますし、仕上がりは良好です。
年齢的にも厳しいところはありますが、ひと叩きして上積みが見込める今走は押さえてはおきたい一頭です。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。