根岸ステークス2020 追い切り情報
根岸ステークス2020 追い切り情報
2月2日(日)東京ダート1400m
コパノキッキング 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
普段は馬なり中心の調教をしていて、少し太めの場合に最終追い切りで強めに追われています。
ラストは良く伸びる馬で、最終追い切りで終い12秒台の時計を出すようなら仕上がりは良好と考えて良いでしょう。
連闘が続いているためか乗り込み量は毎回少ないですが、落ち着いて元気一杯に動けているなら心配はいらないです。
昨年は行きたがって思うような調教ができなかった大阪スポーツ杯と展開がやや向かずに5着したフェブラリーSのみ馬券外となっています。
堅実に走れる馬で過去15戦走って、複勝率は87%を誇ります。
前走のカペラSは58kgを背負って圧勝し、さらに上積みが見込める今走は楽しみです。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:カペラステークス(1着)
11/28 栗CW良 馬なり
88.0 70.7 54.3 39.6 12.6 [6]
今回の一週前追い切り:根岸ステークス
1/23 栗CW重 馬なり
84.6 67.1 51.9 38.4 12.6 [5]
いつも通り一週前追い切りはウッドチップコースで長めの調整。
軽く流した程度でしたが、軽快なフットワークでラストも鋭い伸び脚を見せています。
前走時と比べても時計は速いですし、ひとレース毎に上積みを感じます。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調と見て良いでしょう。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:カペラステークス(1着)
12/4 栗CW良 強め
82.4 65.7 51.4 38.4 12.6 [6]
今回の最終追い切り:根岸ステークス
1/29 栗CW重 馬なり
81.2 64.4 50.1 36.9 12.4 [5]
今週も軽めの調整。
ラストは失速したものの、馬なりで自己ベストを更新する走りを見せています。
キビキビと動けていますし、特にデキ落ちはなさそうです。
馬体も充実しており、態勢は整ったと見て良いでしょう。
根岸Sは昨年快勝した舞台で、今年も2連覇を期待したいですね。
ミッキーワイルド 追い切り評価:B+
1.この馬の追い切り傾向
普段は栗東坂路で馬なり中心に乗り込まれています。
一週前追い切りや最終追い切りで意欲的な調整が行われることが多く、一週前追い切りは強めに追われ、最終追い切りは軽く調整という形が多いです。
馬なり調教でも好時計を叩き出すようなら注意が必要ですよ。
堅実さのあるタイプの馬ですが、芝コースで最終調整が行われていたり、馬なりのみの調整だけのレースでは結果を残せていません。
普段と違う調教が行われていたら、一度様子を確認してみるのが良いかと思います。
また、併せ馬では遅れることもありますが、結果は出ているので特に心配はいりません。
ダート転向後は複勝率100%を誇る実績で、今走も仕上がり良好なら軽視禁物ですよ。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:霜月ステークス(1着)
11/7 栗坂良 強め
50.9 37.2 24.2 12.4
一杯に追われた2歳1勝のジュビリーヘッドと併せて、1.7秒追走してクビ差遅れました。
一週前追い切りは北村友一騎手が騎乗しての調教です。
今回の一週前追い切り:根岸ステークス
1/22 栗坂良 強め
51.4 37.4 24.7 12.8
強めに追われた古馬2勝のオウケンドーンと併せて、0.3秒追走してアタマ差遅れました。
一週前追い切りはM.デムーロ騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われた割に失速ラップでしたが、全体時計は前走時以上の時計を出しています。
2週前追い切りには自己ベストに近い時計を叩き出しており、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
12月末から入念に調整され、最終追い切りで8本目と乗り込み量も十分です。
最終追い切りで万全に仕上がれば楽しみな一頭です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:霜月ステークス(1着)
11/13 栗坂良 一杯
52.8 38.6 25.2 12.3
一杯に追われたオープン馬のケイデンスコールと併せて、1.2秒先行して0.1秒遅れました。
今回の最終追い切り:根岸ステークス
1/29 栗坂重 一杯
56.3 40.3 25.2 12.2
先週に続いて今週も意欲的な調整。
全体時計は掛かりましたが、追われた反応は抜群で終い12.2秒の好時計を叩き出しています。
今週はしっかり折り合いもついており、仕上がりは万全と考えて良いでしょう。
坂路コースで入念に調整され、今年も一発目から力は出せそうですね。
ワイドファラオ 追い切り評価:A
1.この馬の追い切り傾向
普段は馬なり中心の調教ですが、一週前追い切りに強めの調教が施されることが多いです。
レース直前は併せ馬で気合い付けを行なっており、遅れや先行同入はありますが、普段通り動いていれば特に心配はいりません。
また、プール調教を併用しておりますが、まだ若いですし、結果は出ているので気にする必要はなさそうですね。
最終追い切りで折り合いのついた調教ができていれば、仕上がり良好と考えて良いでしょう。
昨年はNHKマイルカップ9着やチャンピオンズカップ14着と敗れていますが、G2NZTやG3ユニコーンSでは実績を残しています。
今走はレース間隔を空けて入念に調整されており、G3なら上位争いは必至でしょう。
2.一週前追い切り
前走時の一週前追い切り:チャンピオンズカップ(14着)
11/20 栗CW良 一杯
84.5 68.4 52.8 38.5 12.4 [6]
馬なりに追われたオープン馬のタニノフランケルと併せて、内を0.6秒追走同入しました。
今回の一週前追い切り:根岸ステークス
1/22 栗CW良 強め
83.8 68.1 53.1 39.1 11.8 [7]
一杯に追われたオープン馬のグローブシアターと併せて、内を1.2秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは福永騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は終い重点に追われ、ラスト11.8秒の好時計をマーク。
攻めは動くタイプの馬なので、時計はこの馬なりに平凡ですが、長めにやれているのは好感が持てます。
しっかり折り合いもついており、仕上がりは良好です。
3.最終追い切り
前走時の最終追い切り:チャンピオンズカップ(14着)
11/27 栗CW良 強め
71.7 55.9 40.3 13.1 [7]
一杯に追われた2歳1勝のロータスランドと併せて、内を0.5秒追走して1.1秒遅れました。
今回の最終追い切り:根岸ステークス
1/29 栗坂重 強め
53.0 37.7 24.2 12.1
一杯に追われた古馬3勝のマグナレガーロと併せて、0.4秒追走同入しました。
今週は坂路で強めに追われ、重馬場にも関わらず自己ベストを更新。
行きっぷりは抜群で、ラストも12.1秒と鋭い伸び脚を見せています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、前走以上に仕上がりは良さそうです。
乗り込みも十分ですし、G3なら楽しみな一頭です。
追い切り(調教のポイント)
坂路調教
坂道になっているコースで調教を行います。
レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。
①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。
坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。
坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。
この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。
この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。
坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。
特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。
この競馬場では、坂路調教馬が強いです。
ウッドチップ調教
ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。
木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。
基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。
①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。
坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、
坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。
同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。
しかし、それだけで判断するのは危険です。
1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。
単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。
プール調教
脚へ負担をかけず全身運動を行えます。
体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。
また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。
①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。
怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。
レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。
また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。
ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。
レース間近でのプールは要注意です。