中山金杯2021 追い切り情報

中山金杯2021 追い切り情報

中山金杯2021 追い切り情報


1月5日(火)中山芝2000m

ヴァンケドミンゴ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路中心に乗り込まれ、最終追い切りは栗東CWで追われています。
一週前追い切りと最終追い切りは一杯に追われる傾向があり、特に最終追い切りは併せ馬で実戦を意識した内容が多いので要チェックです。
併走馬に遅れたレースは好走率が下がるので、格上でも併走馬に遅れるようなら注意が必要です。

直線は伸びるタイプの馬で、終い12秒前後の時計を出すようなら仕上がりは順調と見て良いでしょう。
G3では成績が安定していて、前走の福島記念でも2着に好走しています。
力もつけていますし、得意の2000mなら今走も軽視は禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:福島記念(2着)

11/8 栗坂重 馬なり
61.7 44.6 29.5 15.2

今回の一週前追い切り:中山金杯

12/30 栗坂重 馬なり
54.5 40.1 26.1 12.8

ひと追い毎に状態は良化していて、日曜日にビッシリ追われています。
時計は平凡でしたが、追われた反応は良好で、終い12.6秒の好時計をマーク。
今週はサッと流す程度の調整でしたが、抜群の行きっぷりで直線は12.8秒の鋭い伸び脚を見せています。
一杯に追われた時よりも時計は速いですし、折り合いのついた調整で仕上がりは順調です。


カデナ 追い切り評価:B

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路を中心に追われており、一週前追い切りと最終追い切りは強めの調教が行われています。
毎回乗り込み量は少なく、いつも5本程度の調教です。
また、攻め動くタイプの馬ではなく、攻めの調教では栗東坂路4F53秒台となっています。

ラストは遅くなる傾向がありますが、終い12秒台の時計が出ていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
力はついていますし、昨年はG1大阪杯でも4着に好走しています。
中々結果は残せていませんが、G3なら展開次第で注意が必要ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:天皇賞秋(8着)

10/22 栗坂良 強め
55.5 39.3 25.5 12.9

今回の一週前追い切り:中山金杯

12/27 栗坂良 一杯
54.9 38.6 25.2 12.8

今週は一杯に追われて、力強いフットワークを見せています。
失速ラップではありますが、いつも通りの傾向なので心配はいらないです。
むしろ直線で12秒台の時計が出ているのは好感が持てます。
全体時計もこの馬なりに良好で、仕上がりは順調と考えていいでしょう。


ココロノトウダイ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心に追われ、一週前追い切りは意欲的に追われることが多いです。
水曜追いは基本的に併せ馬で気合い付けをしていて、併走馬にもしっかり先着できています。
直線は伸びるタイプの馬で、12秒前後の時計が出ていれば仕上がりは順調とみていいでしょう。

重賞では3敗していますが、前走は3勝クラスを快勝しています。
ジリジリと成長はしてはいるので、G3でどこまでやれるかと言ったところでしょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:フルーツラインC(1着)

10/21 美南W良 馬なり
70.2 54.8 40.3 12.5 [7]

馬なりに追われた古馬3勝のムスコローソと併せて、内を0.8秒追走同入しました。
一週前追い切りは丸山騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:中山金杯

12/30 美南W稍 馬なり
69.9 54.8 40.5 12.3 [9]

強めに追われた3歳未勝利のノーリスと併せて、外を0.4秒先行同入しました。
今週は軽めの調整でしたが、軽快なフットワークで加速すると終い12.3秒の鋭い伸び脚を見せています。
全体時計は平凡でしたが、大外を回ってのものですし、しっかり加速ラップを刻んだ調整ができています。
乗り込み量も十分で、仕上がりは良好です。


ダーリントンホール 追い切り評価:B

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なりで調整されることが多く、負荷をかけるときは最終追い切りで終い重点に追われる程度。
そのため、速い時計は出ませんが、直線で12秒台の時計が出ていれば問題ないでしょう。
また、水曜日に併せ馬で気合付けをしており、しっかり先着して好時計なら仕上がりは良好です。

特に、強めに追われる最終追い切りの動きは要チェックですよ。
近走は不振が続きますが、G1レースでの2敗になります。
今走は初古馬相手にはなりますが、G3でどこまでやれるかといったところでしょう。
スムーズなら好走時のような走りができるので、今走も態勢が整えば軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:ダービー(13着)

5/20 美南W重 馬なり
85.9 70.6 55.3 40.4 12.8 [4]

一杯に追われた古馬3勝のモンテグロッソと併せて、外を0.4秒先行同入しました。

今回の一週前追い切り:中山金杯

12/30 美南W稍 一杯
81.9 67.9 53.9 40.6 13.9 [4]

馬なりに追われた古馬2勝のセントオブゴールドと併せて、内を0.4秒遅れました。
今週は一杯に追われましたが、反応は物足りずラストも13.9秒とイマイチです。
全体時計は優秀ですが、併走馬にも遅れをとりましたし、仕上がりはマズマズと言ったところでしょう。
最終追い切りの動きに期待したいですね。


バイオスパーク 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は栗東坂路が中心ですが、レース直前は栗東CWで追われることが多いです。
基本的に水曜追いは併せ馬で気合付けをしていて、先着できていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
速い時計を出す馬ではないですが、一杯に追われて6F82秒台なら優秀です。

毎回折り合いもついていますし、失速ラップなら注意が必要ですよ。
前々走の京都大賞典では9着に敗れましたが、能力面の他に距離が敗因の一つです。
G3なら安定した成績を残していますし、得意の距離なら改めて期待したいですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:福島記念(1着)

11/4 栗CW良 強め
81.2 66.0 51.7 38.3 12.5 [8]

一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。
強めに追われた古馬2勝のハイクアウトと併せて、外を1.7秒先行同入しました。

今回の一週前追い切り:中山金杯

12/30 栗CW重 馬なり
81.7 68.4 55.3 42.1 14.1 [9]

馬なりに追われた古馬1勝のマテラシオンと併せて、外をクビ差先着しました。
先週は実戦を意識した調整で、一杯に追われて終い12.2秒の好時計を叩き出しています。
長めにやれているのも好感が持てますし、騎手騎乗で全体時計も優秀です。
今週はサッと流す程度の調整でしたが、行きっぷりは抜群で6F81.7秒の好時計をマーク。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは良好です。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。