皐月賞2020 追い切り情報

皐月賞2020 追い切り情報

皐月賞2020 追い切り情報

4月19日(日)中山芝2000m

ヴェルトライゼンデ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りに騎手騎乗で、栗東CWで実戦を意識した調整が施されています。
長めに追われることが多く、時計も好時計を叩き出してくるので、一週前追い切りの動きは要チェックですよ。
最終追い切りは栗東坂路で一杯に追われることが多いです。

基本的に併せ馬で調整されることが多く、ラストの伸びも良好で併走馬にもしっかり先着していれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。
ひとレースごとに力をつけており、昨年はG1ホープフルステークスで2着に好走。
今年もスプリングSで2着に好走し、今走も持ち前の渋太さを発揮できれば可能性十分です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:スプリングステークス(2着)

3/11 栗CW不 一杯
80.4 65.6 51.2 36.9 11.9 [6]

一杯に追われた古馬オープンのアイスバブルと併せて、内を1.1秒追走して0.1秒先着しました。
一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/9 栗CW良 一杯
81.9 67.0 52.3 38.1 11.7 [7]

一杯に追われた古馬3勝のバイマイサイドと併せて、内を0.9秒追走してアタマ差先着しました。
一週前追い切りは池添騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
追われた反応は抜群で、直線は11秒台の好時計をマーク。
併走馬にもしっかり先着し、全体時計も優秀です。
折り合いもスムーズで、仕上がりは順調と見ていいでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:スプリングステークス(2着)

3/18 栗坂良 馬なり
52.6 38.5 24.8 12.0

一杯に追われた3歳未勝利のアリーガルと併せて、0.6秒追走して0.2秒先着しました。
最終追い切りは水口騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 栗CW稍 一杯
84.2 68.0 53.0 38.8 12.0 [7]

一杯に追われた古馬3勝のバイマイサイドと併せて、内を0.8秒追走して0.1秒先着しました。
最終追い切りは、池添騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
先週に続いて今週も意欲的な調整。
併走馬にも先着はしましたが、反応はやや堅く全体時計はイマイチです。
ただ、折り合いはスムーズで、仕上がりは順調と見ていいでしょう。

 


クリスタルブラック 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

傾向としては馬なり中心の調教で、一週前追い切りが美浦南W、最終追い切りが美浦坂路で追われています。
水曜追いは併せ馬で気合付けをしており、先行する形でも遅れをとっていなければ心配はいらないでしょう。
攻め動くタイプの馬ではありませんが、終い12秒台の時計なら仕上がりは順調です。

折り合い面もしっかりしていれば、押さえておきたい一頭です。
まだ当レースで3戦目とキャリアは浅いですが、ここ2戦の動きは絶好で前走G3京成杯も快勝。
成長具合によっては今走も楽しみですね。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:京成杯(1着)

1/9 美南W稍 馬なり
65.9 51.1 38.0 12.4 [6]

馬なりに追われた3歳未勝利のアイスナインと併せて、内を1.3秒追走して0.6秒先着しました。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/8 美南W良 強め
65.0 50.2 37.5 12.0 [8]

一杯に追われた古馬2勝のクリッパーと併せて、外を0.6秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは吉田豊騎手が、実際に騎乗して感覚を確かめております。
先週に続いて意欲的に調整され、ひと追い毎に状態は良化。
今週は力強い伸び脚で併走馬を圧倒し、自己ベストを大きく更新しています。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:京成杯(1着)

1/15 美坂稍 馬なり
54.2 39.0 25.4 12.6

強めに追われた3歳未勝利のアイスナインと併せて、0.4秒追走して0.4秒先着しました。
最終追い切りは吉田豊騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 美坂稍 馬なり
55.6 39.2 25.3 12.4

強めに追われた古馬3勝のトラストロンと併せて、0.7秒追走して0.1秒先着しました。
今週はサッと流す程度の調整でしたが、行きっぷりは抜群で併走馬にもしっかり先着。
軽快なフットワークで、直線も12.4秒の鋭い伸び脚を見せています。
乗り込み量も申し分なく、態勢は整ったと考えていいでしょう。

 


コントレイル 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は一週前追い切りか最終追い切りのどちらかで、意欲的な攻めの調教が施されています。
一週前追い切りでは、動きがイマイチではあるものの、いつも時計は優秀です。
そして、最終追い切りにはしっかり態勢が整うことが多く、一週前追い切りよりも最終追い切りの動きに注目してみると良いかと思います。

ラストの伸び脚も毎回鋭く、終い12秒前半の時計なら仕上がりは良好と考えて良いでしょう。
東スポ杯2歳Sでは5馬身突き放してレコード勝ちでしたし、前走のホープフルSもG1クラスで楽勝でした。
能力の高さはトップクラスで、今走も仕上がり万全なら軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:ホープフルステークス(1着)

12/18 栗CW良 一杯
80.5 65.4 51.2 37.4 12.1 [6]

強めに追われた古馬3勝のスマートセラヴィーと併せて、内を0.6秒追走同入しました。
一週前追い切りは福永騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/8 栗CW良 強め
80.5 64.4 50.3 37.3 11.9 [7]

一杯に追われた古馬2勝のホウオウライジンと併せて、内を0.6秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りは福永騎手が、実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は直線の伸びを確かめる内容でしたが、全体時計は前走時出した自己ベストと同等の数字をマーク。
直線も11.9秒の好時計を叩き出し、外を回っている分、前走時よりも優秀です。
ひと追い毎に動きは良くなっており、仕上がりは順調と考えていいでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:ホープフルステークス(1着)

12/25 栗坂良 馬なり
52.1 37.5 24.5 12.3

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 栗坂稍 馬なり
52.9 38.1 24.8 12.4

一週前追い切りにビッシリ追われた分、今週は軽めの調整。
前走時と比べると時計は出ていませんが、加速ラップを刻んでいるのは好感が持てます。
先週は好時計を叩き出していますし、このひと追いで仕上がったと見ていいでしょう。
馬体も充実しており、過去3戦と同様に楽しみです。

 


サトノフラッグ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は美浦坂路を中心に乗り込まれ、毎回併せ馬で気合付けが行われています。
プール調教を併用していますが、まだ若いので特に心配はいらないでしょう。
併走馬には追走同入が多く、遅れを取るようなら注意が必要ですね。

時計は4F52秒台が出ていれば、好調と考えて良いでしょう。
レースは上手な馬で、上積みが見込めれば今走も楽しみな一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:弥生賞(1着)

2/26 美南W重 馬なり
66.2 51.9 38.4 12.2 [3]

強めに追われた古馬2勝のオウケンスターダムと併せて、内を0.8秒追走して0.2秒先着しました。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/8 美南W良 強め
63.6 48.9 35.9 11.7 [4]

馬なりに追われた古馬2勝のタンタフエルサと併せて、内を0.6秒追走して0.4秒先着しました。
一週前追い切りはL.ヒューイットソン騎手が騎乗しての調教です。
今週は終い重点に追われ、ラスト11.7秒の猛時計をマーク。
強めとはいえ自己ベストを2.5秒も更新し、併走馬にもしっかり先着しています。
動きにまだ余裕が見えますし、仕上がりは良好です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:弥生賞(1着)

3/4 美坂稍 馬なり
51.3 37.3 24.3 12.2

強めに追われた古馬1勝のドリームインパクトと併せて、0.4秒追走同入しました。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 美南W稍 馬なり
65.6 50.5 36.6 11.8 [2]

馬なりに追われた古馬3勝のサトノラディウスと併せて、内を0.7秒追走同入しました。
最終追い切りはL.ヒューイットソン騎手が騎乗しての調教です。
今週は軽めの調整でしたが、絶好の動きで自己ベストを更新。
直線は11秒台の時計を叩き出し、併走馬にも楽に同入しています。
折り合いもついており、仕上がりは万全です。

 


サリオス 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教ですが、水曜・木曜追いは基本的に併せ馬。
格上馬と併せることが多く、いつもは同入または先着しています。
併せ馬で遅れを取るようなら注意が必要ですよ。

一週前追い切りと最終追い切りは騎手騎乗で調整されており、ここで良い手応えを見せていれば本番も軽視禁物です。
毎回文句なしのデキで、前走はG1朝日杯FSで2着に2馬身以上差をつける圧勝。
レース間隔を空けて入念に調整された今走も楽しみな一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:朝日杯フューチュリティステークス(1着)

12/5 美南W良 馬なり
80.6 65.2 50.9 37.3 12.0 [4]

強めに追われた古馬2勝のアヴィオールと併せて、内を1.2秒追走同入しました。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/9 美南W良 一杯
66.1 51.0 37.7 11.8 [6]

馬なりに追われた古馬3勝のフォルコメンと併せて、内を1.2秒追走して0.3秒先着しました。
一週前追い切りは石橋脩騎手が、実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は直線一杯に追われ、絶好の動きで併走馬を圧倒。
前走時以上に良い動きを見せており、直線も11.8秒の力強い伸び脚を見せています。
しっかり加速ラップを刻んだ調整で、仕上がりは順調です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:朝日杯フューチュリティステークス(1着)

12/11 美南W稍 馬なり
67.9 53.1 39.0 12.4 [6]

馬なりに追われた古馬2勝のブーザーと併せて、内を0.2秒追走同入しました。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 美南W稍 馬なり
69.0 54.0 39.9 13.2 [5]

馬なりに追われた3歳未勝利のカフェキングと併せて、内を同入しました。
最終追い切りは石橋脩騎手が騎乗しての調教です。
今週はサッと流す程度で、全体時計は平凡でしたが、入念に乗り込まれて馬体は充実。
先週は鋭い伸び脚を見せていますし、加速ラップは好感が持てます。
仕上がりは万全とみていいでしょう。

 


ダーリントンホール 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

馬なりで調整されるが多く、負荷をかけるときは最終追い切りで終い重点に追われる程度。
そのため、速い時計は出ませんが、終い12秒台の時計が出ていれば問題ないでしょう。
普段は水曜日に併せ馬で気合付けをしており、しっかり先着して好時計なら仕上がりは良好です。

特に、強めに追われる最終追い切りの動きは要チェックですよ。
G3札幌2歳ステークスでは、勝負どころで詰まったにも関わらず3着に好走。
スムーズなら前走のような走りができるので、相手のレベルが上がる今走も態勢が整えば軽視禁物ですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:共同通信杯(1着)

2/5 美南W良 馬なり
67.5 53.1 39.5 12.6 [3]

強めに追われた古馬2勝のヴァンクールシルクと併せて、外を0.4秒先着しました。

今回の一週前追い切り:皐月賞

4/8 美南W良 馬なり
85.0 68.4 53.8 39.6 12.8 [4]

一杯に追われた3歳未勝利のネイザンロードと併せて、外を1.0秒先行同入しました。
動きは悪くないですが。全体時計は平凡で格下の併走馬に追いつかれる内容。
ただ、長めにやれていますし、終い12秒台の時計が出ているのは好感が持てます。
最終追い切りの動きに期待したいですね。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:共同通信杯(1着)

2/12 美南W良 馬なり
67.1 52.5 38.2 12.0 [4]

強めに追われた古馬3勝のフレッチアと併せて、内を0.4秒追走同入しました。
最終追い切りはC.ルメール騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:皐月賞

4/15 美南W稍 一杯
68.6 53.2 38.6 12.0 [3]

一杯に追われた古馬3勝のエクセランフィーユと併せて、内を0.6秒追走して0.4秒先着しました。
今週は終い重点に追われ、ラストは12.0秒の好時計をマーク。
全体時計はこの馬なりに平凡でしたが、動きはスムーズで仕上がりは良好です。
折り合いもついていますし、乗り込み量も十分で馬体は充実しています。
まだ若さはありますが、どこまで通用するか楽しみですね。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。