阪神大賞典2020 追い切り情報

阪神大賞典2020 追い切り情報

阪神大賞典2020 追い切り情報


3月22日(日)阪神芝3000m

キセキ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は馬なり中心の調教で最終追い切りに強めの調教をすることが多いです。
一週前追い切りに強めの調教をしている場合の好走率は低く、一つの判断基準として一週前追い切りで強めに追われていたら普段と比べて何かしら問題があるかもしれませんね。
ちなみに海外遠征から帰国後の2戦は一週前追い切りに強めに追われており、時計は出すも本番では全く伸びずでした。

折り合いもスムーズで馬体もキッチリ仕上がった状態ならば軽視禁物です。
安定感はある馬で、前走の有馬記念では出遅れたにも関わらず5着に好走。
入念に乗り込まれた今走も仕上がり良好なら楽しみな一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:有馬記念(5着)

12/11 栗CW良 一杯
82.6 64.9 50.5 38.0 12.2 [9]

今回の一週前追い切り:阪神大賞典

3/11 栗CW不 強め
80.5 64.4 50.3 37.5 11.9 [9]

2月8日から乗り込まれ、一週前追い切りで21本目。
今週は栗東CWで長めに追われ、意欲的に追われています。
先週も好時計を出していましたが、今週はさらに鋭い反応で全体時計80秒台の好時計をマーク。
ひと追いごとに状態は良化し、2週連続で終い11秒台の脚を使えているのは好感が持てます。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:有馬記念(5着)

12/18 栗CW良 強め
66.8 51.5 38.0 11.9 [9]

今回の最終追い切り:阪神大賞典

3/18 栗CW良 馬なり
67.5 52.0 38.4 11.8 [9]

一週前追い切りと日曜追いでビッシリ追われた分、今週は軽めに流した程度の調整。
それでも行きっぷりは良好で、今週も終い11秒台の好時計をマーク。
3週連続で11秒台の時計が出ているのは好感が持てます。
軽快なフットワークで、このひと追いで態勢は整ったと見て良いでしょう。
G1でも実績は十分ですし、入念に乗り込まれた今走はスタートが決まれば改めて期待したい一頭です。

 


メイショウテンゲン 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

水曜追いは栗東CWで長めに調整され、併せ馬で気合付けをしています。
特に、一週前追い切りと最終追い切りは騎手騎乗でビッシリ追われ、実戦を意識し調整が行われることが多いです。
この2週の動きはレース本番にも反映されるので要チェックですよ。

一週前追い切りでは併走馬に遅れることもありますが、最終追い切りではしっかり先着しています。
最終追い切りでも併走馬に遅れをとるようなら注意が必要ですよ。
いつもは折り合いのついた調教で、直線も終い12秒台前半の時計が出ていれば仕上がりは順調と見て良いでしょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:ダイヤモンドステークス(2着)

2/12 栗CW良 一杯
84.4 67.5 52.7 38.7 12.5 [5]

馬なりに追われた古馬3勝のメイショウアリソンと併せて、外を0.2秒追走同入しました。
一週前追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。

今回の一週前追い切り:阪神大賞典

3/12 栗CW稍 馬なり
86.8 69.6 53.5 39.2 12.3 [8]

一週前追い切りは松山騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
今週は珍しく軽めの調整。
全体時計は平凡でしたが、動き自体は特に悪くなさそうです。
直線もしっかり伸びていますし、最終追い切りの動きに期待です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:ダイヤモンドステークス(2着)

2/19 栗CW良 強め
84.4 68.3 53.1 39.0 12.2 [8]

最終追い切りは池添騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:阪神大賞典

3/18 栗CW良 一杯
81.0 65.1 51.2 38.3 12.1 [7]

一杯に追われた古馬オープンのメイショウワダイコと併せて、内を0.7秒追走して0.4秒先着しました。
最終追い切りは松山騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
このひと追いで良化。
一杯に追われると抜群の反応で、自己ベストに0.1秒差の好時計を叩き出しています。
直線の伸びも鋭く、併走馬を楽に突き放しています。
ひと叩きして上積みも見込める今走は軽視禁物ですよ。

 


ボスジラ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段は併せ馬で調整されることが多く、一週前追い切りと最終追い切りは強めに追われています。
攻め動くタイプの馬で、4F51秒台の時計が出ていれば仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
またプール調教を併用していますが、結果は出ているので特に心配はいりません。

失速ラップが多い馬ではありますが、速い時計が出ていれば問題ないでしょう。
近走は栗東坂路で追われることが多く、意欲的に追われる最終追い切りの動きは要チェックですよ。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:早春ステークス(1着)

1/22 美坂良 馬なり
51.8 37.8 24.9 12.7

馬なりに追われた3歳1勝のペルラネーラと併せて、0.9秒追走同入しました。

今回の一週前追い切り:阪神大賞典

3/11 美坂稍 強め
52.9 38.2 24.4 12.3

馬なりに追われた3歳未勝利のサトノワールドと併せて、0.8秒追走同入しました。
前走と違って今週は意欲的な調整でしたが、追われた反応は良好で、ラストは12秒台の好時計をマーク。
いつもと比べると全体時計は出ていませんが、軽快なフットワークで引き続き好調と考えて良いでしょう。
2週前追い切りで、折り合いのついた調教ができているのも好感が持てます。
最終追い切りでも好調なら軽視禁物ですよ。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:早春ステークス(1着)

1/29 美坂不 強め
51.7 38.7 25.9 13.3

馬なりに追われた3歳未勝利のアンティシペイトと併せて、1.1秒追走して0.2秒先着しました。

今回の最終追い切り:阪神大賞典

3/18 美坂良 強め
50.0 36.5 24.2 12.4

先週に続いて今週も意欲的な調整。
いつも通り失速ラップではありましたが、自己ベストを0.6秒更新する好時計をマーク。
直線も12.4秒なら優秀で、前走時よりも良化が見られます。
乗り込み量も申し分なく、仕上がりは万全です。
ズブさも快勝してきましたし、重賞でも持ち前の持久力を発揮できれば可能性は十分です。

 

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

  坂道になっているコースで調教を行います。 レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。  

①注意すべき坂路調教について
坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。 坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。 坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。 この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、 今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。 この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。
②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断
日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。 坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。 特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。 この競馬場では、坂路調教馬が強いです。

ウッドチップ調教

  ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。 木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。 基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。  

①ウッドチップから坂路変更はNG!
通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。 坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、 坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。
②調教タイムだけでの判断はNG
ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。 同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。 しかし、それだけで判断するのは危険です。 1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。 単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。

プール調教

  脚へ負担をかけず全身運動を行えます。 体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。 また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。  

①プール調教馬は目的が重要
プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。 怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。 レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。 また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。
②コース追いの後のプール調整はどうか
放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。 ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。 レース間近でのプールは要注意です。