馬の病気や怪我など

競馬用語集(馬の病気や怪我など)

馬インフルエンザ

馬の急性伝染病のこと。

伝染力は強く、空気感染により、39~40℃の発熱と呼吸器障害を起こす。

人への感染はないが、潜伏期間は3~7日で、特徴として激しい咳と水様性鼻汁が出る。

馬の温泉

馬を治療するための温泉のこと。

馬のプール

療養馬や競争馬の調教に使われる馬のプールのこと。

足に負担をかけない水泳で、脚を故障した馬の運動不足を解消させる目的にも用いられる。

運動器病

骨、腱、関節、蹄、筋肉など、運動するために必要な運動器官の病気のこと。

エビハラ

屈腱炎の俗称。

脚部で発症する病気のこと。

管骨骨膜炎

管骨(第三中手骨)の骨膜が炎症する病気のこと。

主に前脚で発症し、骨が完全に形成されていない若駒に多い病気です。

感冒

馬の風邪のこと。

屈腱炎

脚部で発症する病気のこと。

エビとも呼ばれる。

鶏跛

鶏が歩き方に似ていて、稀に見られる馬の異常歩様のこと。

後脚を大きく上げる歩様が特徴。

コズミ

馬の筋肉痛の俗称のこと。

重症の場合は跛行する(脚を引きずって歩く)。

笹針

血液の流れが悪く、静脈内に血液が溜まってしまった馬の、うっ血を取る乱刺手術のこと。

挫跖

蹄底になる炎症のこと。

後脚の蹄を前脚の蹄にぶつけたり、硬いものを踏んだ時に起きる。

心房細動

心臓発作の一種で、心房が不規則に興奮して起きる不整脈のこと。

健康な馬でも発症し、レース中にも発症することがある。

スパーピン

飛節内腫の俗称のこと。

飛節に起きる骨関節炎のこと。

疝痛

馬の腹部に痛みを伴う病気のこと。

疝痛には過食疝、痙攣疝、便秘疝、風気疝、変位疝、血栓疝、寄生疝がある。

喘鳴症

馬の喉頭で発症する病気のこと。

喉頭部の神経が麻痺して喉頭口が狭くなることによって呼吸困難を起こす。

ソエ

管骨骨膜炎のこと。

管骨(第三中手骨)の骨膜が炎症する病気のこと。

蹄叉腐爛

悪臭を放ち、蹄底に汚物が詰まるなどの原因により発症する病気のこと。

厩舎や放牧場の環境が不潔だったり、蹄の手入れ不足も原因の一つです。

蹄葉炎

蹄部で発症する疾病のこと。

肢を故障した馬が、他の肢で長時間補っていると、蹄の内部の血液循環が悪くなり炎症を起こす。

多くの場合、重症に至ると予後不良となる。

伝貧

ウイルスにより感染する馬の伝染病のこと。

正式名は馬伝染性貧血。

感染した馬は、発熱を繰り返し次第に貧血して衰弱していく。

寝ちがい

睡眠時に馬房壁の近く等、立ち上がるためのスペースがない場合に、不自然の姿勢のまま起き上がろうとして、外傷や筋肉に故障を起こすこと。

跛行

状態異常により正常な歩様ができない状態のこと。

跛行には、支柱跛行、懸垂跛行、混合跛行がある。

鼻出血

鼻からの出血のこと。

鼻出血には、短期間で治る打撲等のぶつけたりしてなる外因性の鼻出血と、肺からの出血や気道の血管が破けてなる内因性の鼻出血がある。

フレグモーネ

傷口などから細菌が侵入して、皮膚下の組織で発症する急性の化膿性疾患のこと。

傷口付近で腫れ上がり、発熱と激しい疼痛を伴う症状が出る。

焼く

火熱を用いて、馬の体表を治療する焼烙療法のこと。

腱炎、飛節内腫、骨瘤などの治療に用いられる。

ヤマキズ

競走馬が、育成時に牧場で負った傷痕が残っている痕のこと。

輸出入検疫

輸出国から侵入する病気を予防するために行われる検査のこと。

家畜伝染病予防法に定められている。

予後不良

競走馬の馬体に故障が起こり、回復が極めて困難であると診断されて、安楽死処置を取られる状態のこと。

裂蹄

蹄に亀裂が入ること。

乾燥時期である冬期などに起こりやすく、重症の場合は、蹄が伸びるまで休養が必要である。