函館記念2019 追い切り情報

函館記念2019 追い切り情報

函館記念2019 追い切り情報


7月14日(日)函館芝2000m

エアスピネル 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

毎回仕上がりは良好で、休養明けも苦にしないタイプの馬です。
一週前追い切りと最終追い切りは強めの調教で、特に一週前追い切りは実戦を意識して併せ馬をしていることが多く、時計を出してくるので要チェックですよ。
普段通り折り合いのついた調教ができていれば、仕上がりは順調と考えて良いでしょう。

この馬の安定感は抜群で、前走のマイルCSまでの17戦一度も掲示板を外していません。
前走は外を回って直線では脚が残っておりませんでした。
エプソムカップを回避して今走は約8ヶ月ぶりの出走となりますが、能力は高い馬なので態勢が整えば軽視禁物です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:マイルチャンピオンシップ(10着)

11/11 栗CW良 馬なり
83.2 67.9 53.6 39.5 12.6 [7]

馬なりに追われた500万クラスのキャノンストームと併せて、内を1.4秒追走して0.3秒遅れました。

今回の一週前追い切り:函館記念

7/3 函館芝稍 強め
63.9 48.9 35.9 11.7 [6]

強めに追われた3歳未勝利馬のエアミホークと併せて、内を0.5秒追走して0.8秒先着しました。
5月から入念に乗り込まれ、一週前追い切りで13本目の調教メニューを消化。
今週は芝コースでの調整でしたが、抜群の行きっぷりで追われてからの反応も良好です。
しっかり加速ラップを刻んだ調整ができており、仕上がりは順調と見て良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:マイルチャンピオンシップ(10着)

11/14 栗坂良 一杯
51.2 37.6 24.8 12.5

一杯に追われた500万クラスのモアイと併せて、0.6秒追走して0.3秒先着しました。

今回の最終追い切り:函館記念

7/10 函館ダ良 馬なり
83.7 68.2 53.4 39.0 12.3 [8]

馬なりに追われた3歳未勝利馬のエアミホークと併せて、外を0.4秒追走して0.2秒先着しました。
一週前追い切りで強めに追われた分、最終追い切りは軽めの調整でしたが、行きっぷりは良好で格下の併走馬を圧倒。
ラストも鋭い伸び脚を見せており、折り合いもスムーズで態勢は整ったと考えて良いでしょう。
乗り込み量も申し分なく、相手関係が楽になる今走は改めて期待したい一頭です。


ステイフーリッシュ 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

栗東坂路を中心に追われ、一週前追い切りはウッドチップコースで調教される傾向があります。
一週前追い切りと最終追い切りは併せ馬で実戦を意識した調整を行なっており、強めに追われることが多いです。
最終追い切りでは、終い重点に追われることがあるので、ラストの伸び脚は要チェックですよ。

強めに追われて終い12.5秒前後の時計が出ていれば、普段通り仕上がりは順調と考えて良いでしょう。
また、併走馬にはしっかり先着しており、遅れることがあるようなら注意が必要です。
G3では安定した成績を残しており、今走も仕上がり万全なら押さえておきたい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:鳴尾記念(3着)

5/23 栗CW良 馬なり
97.1 81.3 66.3 52.1 38.6 12.1 [8]

強めに追われた3歳未勝利馬のウラノメトリアと併せて、内を1.6秒追走してアタマ差先着しました。

今回の一週前追い切り:函館記念

7/3 栗坂良 一杯
51.6 37.8 25.5 13.3

一週前追い切りは中谷騎手が騎乗しての調教です。
今週はビッシリ追われて自己ベストを上回る好時計を叩き出しております。
追われた反応はイマイチでラストは失速しておりますが、時計を出す調教でしたのでそこまで心配はいらないでしょう。
日曜追いでは鋭い伸び脚を見せており、最終追い切りで態勢が整えば軽視禁物です。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:鳴尾記念(3着)

5/29 栗坂重 一杯
53.0 38.9 25.3 12.6

一杯に追われた古馬2勝のカフジフェニックスと併せて、1.0秒追走して0.2秒先着しました。
最終追い切りは藤岡佑介騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:函館記念

7/10 函館芝良 強め
63.0 47.8 35.4 11.5 [6]

馬なりに追われたオープン馬のドレッドノータスと併せて、外を1.4秒追走して0.1秒遅れました。
最終追い切りは中谷騎手が騎乗しての調教です。
併走馬には若干遅れましたが、1.4秒追走してのものですし、追われてからの反応も良好で特に心配はいらないでしょう。
実戦を意識した調整で、ラストは11.5秒の好時計をマーク。
フットワークも軽快で仕上がりは良好です。


ブラックバゴ 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

この馬の追い切り傾向としては、帰厩してからもじっくり乗り込んで調整を行います。
基本的に水曜追いは強めに追われており、間隔が詰まっていても一週前追い切りか最終追い切りは強めに調整されるのが特徴です。
外厩の有無にかかわらず、帰厩後も入念な乗り込みを行い、一週前追い切りにビッシリやれていれば好調と考えて良いでしょう。

また、併せ馬には大きく追走しても先着できる傾向ですが、遅れを取るようなことがあれば状態を疑うべきです。
近走は追い切りで時計が出ていますが、本番では反応が悪いので、大きな上積みがなさそうなら様子見したい一頭です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:鳴尾記念(6着)

5/22 美南W重 馬なり
58.8 42.7 13.2 [5]

今回の一週前追い切り:函館記念

一週前追い切りは行われておりませんでした。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:鳴尾記念(6着)

5/29 美南W重 一杯
81.8 66.3 52.2 38.2 13.1 [7]

今回の最終追い切り:函館記念

7/10 函館W良 一杯
69.5 54.8 40.4 12.4 [3]

馬なりに追われた古馬2勝のレコンキスタと併せて、内を1.4秒追走して0.4秒先着しました。
今週は終い重点に追われ、抜群の脚さばきを見せています。
追われた時の反応も力強く、加速ラップでラストは12.4秒の好時計をマーク。
自己ベストを2秒以上更新する走りで、引き続き好調キープと考えて良いでしょう。
前走よりも上積みが見込める今走は改めて期待したい。


レッドローゼス 追い切り評価:A

1.この馬の追い切り傾向

普段はウッドチップコースで馬なり中心に追われています。
一週前追い切りと最終追い切りは併せ馬で気合い付けを行なっており、併走馬にしっかり先着していれば状態の心配はいらないでしょう。
過去の傾向を見るとレインボーS(6着)、精進湖特別(6着)など、一週前追い切りや最終追い切りで併走馬に遅れを取っているレースでは、成績が落ちるので注意が必要です。

比較的攻めは動くタイプの馬で、全体時計は好時計を叩き出しています。
ラスト1Fは若干遅くなることがありますが、しっかり時計を出せていれば問題なさそうです。
普段通り軽快な動きを見せていれば軽視禁物です。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:福島民法杯(1着)

4/3 美南W良 馬なり
67.6 52.2 38.4 12.9 [7]

馬なりに追われた1000万クラスのサトノルーラーと併せて、外を0.6秒先行して0.4秒先着しました。

今回の一週前追い切り:函館記念

7/3 函館W稍 強め
70.0 54.4 39.4 12.5 [7]

強めに追われた3歳未勝利馬のベルクワイアと併せて、内を1.1秒追走同入しました。
終い重点に追われたこともあり、ラストは鋭い伸び脚で格下にあっさり同入。
今走は3ヶ月ぶりの出走になりますが、順調に乗り込まれており、動きも軽快で状態は悪くなさそうですね。
折り合いもスムーズで仕上がりは順調とみて良いでしょう。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:福島民法杯(1着)

4/10 美南W稍 馬なり
66.1 50.7 36.6 12.4 [4]

馬なりに追われた3歳オープン馬のサトノラディウスと併せて、内を0.8秒追走同入しました。
最終追い切りは蛯名騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:函館記念

7/10 函館W良 強め
65.5 50.4 37.1 12.2 [5]

強めに追われた3歳未勝利馬のベルクワイアと併せて、内を0.8秒追走して0.3秒先着しました。
最終追い切りは蛯名騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
2週連続でゴール前を強めに追われ、今週は格下を圧倒。
ラストの伸び脚も抜群で、自己ベストを更新しています。
ひと追いごとに状態は良化しており、今週は力強いフットワークで仕上がりは万全とみて良いでしょう。


マイスタイル 追い切り評価:B+

1.この馬の追い切り傾向

レース直近は強めに追われることが多いですが、一週前追い切りや最終追い切りで馬なりに調整されることもあります。
全体的に見ると最終追い切りで馬なり調教が施されているレースでは、好走率が悪いため、軽めに調整されている時は注意が必要です。
逆にビッシリやれている時は、G3福島記念(2着)、G3ダービー卿CT(3着)と重賞でも成績を残しているので、押さえておくのが良さそうです。

併せ馬では遅れることも多いですが、時計が出ていれば特に心配はいりません。
最終追い切りの動きはしっかりチェックしておきましょう。

2.一週前追い切り

前走時の一週前追い切り:巴賞(9着)

6/20 函館W良 強め
69.4 52.9 38.2 12.2 [8]

今回の一週前追い切り:函館記念

一週前追い切りは行われておりませんでした。

3.最終追い切り

前走時の最終追い切り:巴賞(9着)

6/26 函館W良 馬なり
66.0 51.7 38.2 12.8 [6]

最終追い切りは田中勝春騎手が騎乗しての調教です。

今回の最終追い切り:函館記念

7/10 函館W良 馬なり
54.5 39.3 12.2 [6]

最終追い切りは田中勝春騎手が実際に騎乗して感覚を確かめております。
前走との間隔が短いため、今走は最終追い切りで1本目。
軽めの調整でしたが、行きっぷりは良好で終いも12.2秒の好時計をマーク。
しっかり加速ラップを刻んだ調整ができており、引き続き気配は良好です。

追い切り(調教のポイント)

坂路調教

坂道になっているコースで調教を行います。

レースが行われる競馬場では、坂が設けられており、本番で坂を苦にしないためにも役立ちます。

①注意すべき坂路調教について

坂路コースは、豊富な運動量を得れ、スタミナ作りとしてはトップクラスです。

坂を登るパワーを付けることも目的ですが、馬券においての注意点は、坂路では体重減が可能ということです。

坂路調教により放牧後体重が絞れない馬の、重め解消の役割を果たします。

この役割を活用する危険なパターンとして、放牧後の調教で予定より太め残りの場合、
今までのレース前に坂路調教を行わないにも関わらず、レース直前に坂路を使うことがあります。

この場合は、太め残りと判断し、当日の馬体重には要注意です。

②常に坂路調教の馬はパワータイプと判断

日々の調教から坂路調教をこなす馬は、当然坂が得意と判断してOKです。

坂路以外での調教がメインの馬が、レースの坂道でふらふらしていても、坂路慣れしている馬はしっかり伸びることができます。

特に、最後の直線に大きな坂が設けられているのが、中山競馬場、阪神競馬場、中京競馬場です。

この競馬場では、坂路調教馬が強いです。


ウッドチップ調教

ダートのコース上にウッドチップを敷きつめているコースです。

木片がクッションとなり、ダートコースよりも脚への負担が少ないコースです。

基本的に、ウッドチップコースは、しっかり時計を出して、負荷をかけた調教を行うことができるコースです。

①ウッドチップから坂路変更はNG!

通常ウッドチップコースで調教を積んでいる馬が、急に坂路へ変更する場合は何かしらの理由があります。

坂のあるコースを対策するために使うなど、目的がファンにも明確であれば問題ありませんが、

坂路で馬なり調教などをしていたら、どこか馬に心配な点があると判断できます。

②調教タイムだけでの判断はNG

ウッドチップコースでは、負担が掛かりにくいため早い時計を出せます。

同一レース出走馬ならどうしても時計で判断したところ。

しかし、それだけで判断するのは危険です。

1週前追い切りで仕上げて、最終調整が理想とされていますが、レース直前の調教で早い時計を出して走りすぎると、調教がピークになってしまったり、馬の闘争心に火がついて、レースではどんどん前に行きたくなってしまい、騎手と折り合わなくなってしまうことがあります。

単純に時計で判断するのではなく、その過程にも注目してみましょう。


プール調教

脚へ負担をかけず全身運動を行えます。

体重が増えてしまった馬も減量や、休養明けの馬などで心肺機能を高くする目的で使用します。

また最近では精神面にリフレッシュ効果も図れるようです。

①プール調教馬は目的が重要

プール調教は、コース追いと比較して、馬への負荷は軽減されます。

怪我から復帰する場合や脚部が弱い馬などのリハビリ効果がメイン。

レースが近いのに、プール調教で、ゆったりとやっている場合は、レース本番でしっかり動けるのか注意が必要です。

また、この場合は体重が絞り切れていない場合が多いので、当日の馬体重もチェックしてみましょう。

②コース追いの後のプール調整はどうか

放牧から戻ってきて、しっかり乗りこまれた後に、プールを使う馬もいます。

ゲート難がある馬に、解消の為にプールを使ったりする場合もありますが、そのパターンは稀で、上記に挙げたように、体重が絞れない状況がほとんどです。

レース間近でのプールは要注意です。